住宅展示場の歩き方-1
こんにちは 建物と土地のプロ菅原です。
前回までで
見学会に行くことでお金をかけなくても、
たくさんの知恵を出せば
いい家はできることがお分かりかと思います。
見学会のお話をしましたが、
では住宅展示場はどうでしょうか?
家づくりを考えたことがある人なら
一度や二度は足を運んだことがあるでしょう。
立派な玄関、オシャレな応接セットが
置かれた広いリビング、豪華設備の水回り……、
モデルハウスの周囲にはよく手入れされた
ガーデニングまで広がっています。
「素晴らしい家だ。こんなところに住めたらいいなあ~。
でも、この家もいいけど、さっきのところもよかったな。
見る家はまだたくさんあるから、
もっといいのがあるかもしれないな。楽しいな~」
展示場に来ている方はみなさん、
こんな風に思って見学しているのではないでしょうか。
遊園地にでも来ているかのようにワクワクするし、
夢はどんどん広がります。
しかし、ちょっと待ってください。
冷静になってよく考えてみましょう。
展示場とは家という夢を見せるための場所であり、
住宅メーカーのPRの場所でもあります。
モデルハウスは立派にできているのは当然なのです。
オシャレなモデルハウスの中はすべて、
一流のインテリアコーディネーターが選んだものです。
もちろん予算なんて気にする必要はありませんから、
とにかくセンスよく、
こだわったインテリアをそろえます。
家の周囲だって、ガーデニングのプロが丹念に
仕上げたものです。
いそがしい合間をぬってつくる奥様の
ガーデニングとは違います。
家をつくったとしても、
実際にはガーデニングはついてきません。
自分の手で一からつくりあげなければいけないのです。
しかも、標準仕様だけでつくられたモデルハウスは存在しません。
立派な設備も素敵な照明器具もすべてオプションです。
モデルハウスを見学すると、
すべてセットになっているものだと
思い込んでいる方もいるようですが、
モデルハウスの素敵な設備は一つひとつが
別料金なのです。
今日はここまで。
では、では。
「家づくりを通じて、ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。