いざ!施工! 工事の中間地点・上棟
こんにちは 建物と土地のプロ菅原です。
基礎工事が終わり
家の土台がつくられると、
工事の中間地点といわれる上棟です。
上棟とは、
屋根の頂上に水平に渡した部材である
棟木を上げて取り付けることで、
建前ともよばれています。
ついこの前まで土台しかなかった場所に
柱や梁が組み上げられていきます。
木造でつくられる家の骨組みは、
見ていても美しく、
とても気持ちの良いものです。
完成後見えなくなってしまうのが
残念なくらいですので、
たくさん写真を撮っておきましょう。
上棟まできてようやく家を建てた
実感がわくという人が多く、
みなさん、一安心されるようですが、
形を現した家の姿に
うっとりしているだけではいけません。
ここでもう一つの確認を忘れないでください。
木材の種類は
依頼通りのものが使用されていますか?
1階と2階を貫通して立てられる
通し柱はもちろん、
角に立っている柱、
各部屋の柱の寸法はあっていますか?
細いと大変なことになります。
もちろん間違いがない前提で
工事は進めていられますが、
自分の目でもきちんと確認を取りましょう。
ところで、
上棟といえば
お餅が撒かれる光景を
思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
近所の方に集まってもらい
行われる餅撒き。
群がる子供たちの笑顔・・・
昔はよくみられた光景ですが、
近年ではめったに行われなくなりました。
少なくなった理由としては、
単純に「大変だから」です。
ちょっと寂しい気もしないでもないですが、
実際のところ準備も金銭的にも、
やはり大変なんです。
私も施主さんの苦労は目にしていますので、
特にも餅撒きにこだわった上棟式を
やるようにとはおすすめしていません。
もちろん、
「近所の人たちに集まってもらって
盛大に餅まきをしたい!」
という夢をもっている人であれば、
思いっきり盛大に行ってください。
そもそも上棟式は
必ず行わなければいけないものではありませんし、
地鎮祭とは違い
神主さんにきていただくこともありません。
一般的にどういったことが行われるかというと、
家の一番高い棟木に破魔矢を貼り
四隅の柱に酒や塩、米などを撒いてお清め
祭壇をつくり、
関係者一同で工事の安全と成功を祈願します。
これらはすべて
現場監督や棟梁の指揮で行われます。
祭事の後は、本来であれば餅撒き、
工事関係者への直会(なおらい)
といわれる宴会が行われますが、
餅撒きと同様、
近年では直会は行わないことが多く、
軽く食事がふるまわれるか、
もしくは持ち帰り用の折詰などが用意され、
あとは、
施主から工事関係者に対してご祝儀を渡す
という流れが多いようです。
上棟式をどういう形で行うかは、
地域によって習慣などでも異なります。
無理に費用をかけることも
ありませんので、
施工会社と相談して
自分たちにあった上棟式を行ってください。
本日はこれまで。
では、では。
「家づくりを通じて、ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。