家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
経済と住宅
経済指標が語る家づくり
世界はグローバル経済でつながり、
安全保障や地政的な面まで
複雑な関係性を持って動いています。
そんな経済の動向と、
日本の一家族が家を建てることは、
まったく無意味でもありません。
コロナ・パンデミックに
見舞われた経済活動の中における、
日本の住宅事情を分析してみたものを
見ていきましょう。
住宅着工統計
持ち家住宅は前年よりも9.4%もの増加です。
この住宅着工数を、
持家、貸家、分譲、戸建、分譲マンションと
4部門に分けて、同行を見てみました。
その中に、リーマンショックの金融危機と、
東日本大震災、コロナ・パンデミックと
消費税を入れてみます。
すると部門によって、
影響の受け方が違うことが見えてきます。
リーマンショックの金融危機は、
貸家やマンションへの影響が大きく出ています。
これらの分野では、同じ住宅でも金融商品としての
要素が大きくなっていると考えられます。
東日本大震災は、どの分野にも影響は少なく、
むしろ少しずつ住宅市場を拡大させる傾向を
生み出しているように見えます。
一方、金融商品にならない持家住宅が
一番大きな影響を受けているのは、
どうやら消費税のようです。
3%や2%の増税でも、
2000万円の住宅であれば、
ある日を境に60万円、40万円を余分に
払わなければならなくなります。
計画を前倒しにしてでも、
この余分な経費を払わないようにしたい
と苦慮している国民の姿が見えます。
これが賃貸住宅であれば消費税分は
賃料から回収すればよいことですから
心配する必要もありません。
コロナと重なった2020年の持ち家の着工数減少は、
コロナによる景気減退の影響というよりも、
消費増税の影響とみる方がよさそうです。
2021年は9.1%の増加ですので
これを見るとなおさらです。
また、東日本大震災のように滅失した家屋が
多いことを考えると、
貸家の着工数が増える傾向も何となく想像できます。
滅失した家のないコロナ・パンデミックでも、
アメリカと同様にライフスタイルの変化による
住宅需要が刺激され、
賃貸市場にとっては
コロナはマイナス要因にはなっていないようです。
いずれにしても、
コロナ・パンデミックを機に、
住宅取得を考える人は増えているようです。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。