家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
主寝室から主室へ
家族をつくる部屋
家の中で最も大切な部屋はどこかと聞かれますと、
きっと多くの人がリビングと答えるのではないでしょうか。
リビングは、家族が集まる家の
中心となるべき部屋です。
しかし同じ質問を欧米ですると
寝室と答える人が多いといいます。
寝室はなかなか自分流の住まいづくりを考えても、
テーマを見出しにくい空間です。
さて、主寝室はどのように作ればよいのでしょうか。
家族の未来を決める場所
欧米では主寝室の存在はとても重要視され、
家の中で最も大切な部屋として考えられています。
家をつくることは、
家族をつくることでもあります。
あらためて主寝室のあり方を、
考えておきたいところです。
そのキーワードは「主室」です。
では、どうして主寝室を
大切な部屋として考えているのでしょうか。
そのことを、理解するために、
家を戦艦や軍事基地にたとえて考えてみましょう。
家は家族を守るものであり、
戦艦も生死を共にする
乗船人みんなは家族のような存在です。
父親役も母親役も、
そして中には子ども役もそろって乗船します。
戦艦の中には、
家と同じようにキッチンもダイニング、
そして洗面・トイレ・浴室などの水周りも必要です。
もちろん、各隊員が寝る部屋も必要であり、
父母役の艦長や参謀が寝る部屋も必要です。
戦艦の場合は、砲台や機関室もあります。
それは住宅であれば、
仕事場がある収入付きの家みたいなものです。
では、リビングのような空間が
戦艦にも必要でしょうか。
戦闘に役立つものでもなく、
昔の戦艦では不要とされていました。
この戦艦の中で、
もっとも大切な部屋はどこかというと、
戦艦の舵を切る操縦室でもなく、
船長が休む艦長室でもありません。
戦艦で最も大切なのは作戦指令室です。
艦長や参謀が集まり、
これからの戦闘への戦略を
策定しなければなりません、
このような作戦会議室を、
兵士が食事をしている食堂で
行うわけにはいきません。
かといって艦長室のベットわきや
操縦室のかたわらで行うこともありません。
作戦指令室としてつくられるべきものなのです。
家も戦艦と同じように考えてみましょう。
家族の将来への作戦を必要としています。
もちろん艦長と参謀は、
家の主人である夫婦の役割です。
では、わざわざ作戦のための
部屋をつくるわけにもいきません。
かといって子どもたちがいる
リビングやダイニングで、
話し合うのが良いでしょうか。
じつは夫婦の寝室が、
この作戦指令室の役割を果たすのです。
そのように考えると、
主寝室は家の中で、とても大切な場所になります。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。