家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

主寝室から主室へ

家族をつくる部屋

家の中で最も大切な部屋はどこかと聞かれますと、

きっと多くの人がリビングと

答えるのではないでしょうか。

リビングは、家族が集まる

家の中心となるべき部屋です。

しかし同じ質問を欧米ですると

寝室と答える人が多いといいます。

寝室はなかなか自分流の住まいづくりを考えても、

テーマを見出しにくい空間です。

さて、主寝室はどのように作ればよいのでしょうか。

睡眠の部屋

赤ちゃんが眠くなっているかどうかは、

その手を握ればわかります。

手が温かくなっていれば眠くなっています。

人が眠りにつくときには、

深部体温が下がることが知られています。

赤ちゃんも手足から放熱して

体温を下げようとしているのです。

もちろん、それは大人も同じです。

睡眠に入る前に入浴すると、良いといわれるのも、

入浴で深部体温を上げておくと

スムーズに深部体温の低下を誘導してくれるからです。

良い睡眠をとることは、

健康を維持するためにはなによりも大事なことです。

考えてみれば

家で行うことの中で、

もっとも時間をかけているのは睡眠です。

外敵に対して無防備になる瞬間が

睡眠であると考えれば、

寝る場所の確保は

人類の究極の課題であったでしょう。

寝室が家の始まりであったとしても

不思議ではありません。

すっかり家は進化して、

さまざまな機能も加わり、

睡眠のためだけではなくなりました。

家はシエルターとしてより強固となり、

より快適となりました。

今の家では、

外敵の心配はしなくても済みます。

でも、

人間が眠る仕組みは変わっていません。

そこで寝室はリビングよりも、

少しだけ温度が低くなるように

考えておいてはどうでしょうか。

たとえば、

夕方にかけて太陽からの

熱量を取り込んでしまう西側の窓は

できる限り作らないほうが良いでしょう。

また、

暖かい空気は上に集まることを考えれば、

リビングよりも少し低い場所に設置するものです。

もちろん天井も、リビングより低くして、

寝室から熱が出てゆくようにします。

逆に、朝起きたときには

東からの太陽の光を蓄えるようにします。

朝に光をしっかり浴びると、

体内時計がリセットされて、

その日の夜にしっかりメラトニンが分泌されて

睡眠が誘われるようになります。

寝室はまさに健康の源です。

本日はこれまでです

おうちのはなしからでした。

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。