家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
進化する工業化住宅
木材の品質向上への工業化
住宅の工業化としてのプレカットの技術は、
間違いなく品質の向上と
大工さんの手間の低減を実現しているのです。
こうしたプレカットを実現させるためには、
その根底となる木材の品質を保つ技術も
向上されている必要があります。
自然素材である木材は、
1本1本の個性があり、
強度や癖も違います。
また、木材は乾燥率によって
寸法を大きく変える材料でもあります。
こうしたバラツキを安定させたうえで、
こうした品質の安定のために、
乾燥技術と木材のグレーディングが
実施されています。
在来の住まいづくりでは、
伐採から木場に浸し、天然乾燥し、
加工、建て方、完成までに
相応の時間をかけることで、
木材の乾燥を進めてきました。
この乾燥工程も
機械によるものが一般化してきました。
木材は単純な乾燥では、
外側だけの乾燥が進み縮むことで割れが発生します。
そのためには、
材の内側と外側が同時に乾燥するように、
蒸気を当てながら乾燥させる
人工乾燥の技術が生まれたのです。
また材によってバラツキのある強度も、
木材をたたいた時の音の分析で
強度を測定する装置が開発され、
強度のグレードによって
バラツキを区分することが容易になりました。
つまり、強度に合わせて
材を配置することができるようになったのです。
さらに
テクノロジーウッドと呼ばれる集成材は、
木材の乾燥をより進化させ、
材料の品質を安定化させるための技術でもあります。
認定された工場では、
集成材の生産工程の中で
すべての材料の強度確認が行われています。
つまり、
天然素材である木材も、
こうした情報処理の技術によって、
まるで工業製品のように
扱えるようになってきたということです。
このような工業化された生産工場を、
結果的には大手ハウスメーカーも
利用して住宅を建設しています。
住宅の工業化は、
今やすべての工務店に
実現できているということです。
プレカットされた部材であれば、
地元の工務店でも、
大手住宅メーカーでも
品質に大きな差はないということです。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。