家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
どんな人でも、家を建てると決めたら、
あれこれと夢は膨らむ一方です。
中でも自分たちの好みのデザインを選んだり、
間取りを考えたりするのは楽しいものです。
しかし、その前に、
家族の幸せに直結する「性能」について
理解しておきましょう。
温度差をなくすには
冷暖房計画を念入りに
家の中の温度差をなくすには
具体的にどうすればよいのでしょうか。
まずは断熱・気密性能を
一定レベルまで上げることが必須ですが、
それだけでは温度ムラは解決しません。
実は、
どの家にもあるエアコンやストーブなどの
冷暖房機器の選び方で、
温度ムラが解決できるかどうかが決まります。
エアコンを選ぶときに注意すること
エアコンの選定は、
畳数表示に従うこと以上の計画ができる人は
プロの中にもほとんどいません。
しかもカタログの畳表示は
1964年の無断熱住宅を基準に制定されているため、
断熱・気密性能が高くなった現代の住宅には
合わなくなっているのです。
単純に畳数だけで選ぶと、
以上に大きなエアコンを設置することになり、
結果としてイニシャルコスト、
ランニングコストの両面で
高くついてしまいます。
このようにエアコンの能力は、
部屋の広さ(畳数)だけではなく、
断熱・気密性能や間取り、
暮らし方によって異なるので、
余計な費用を払うことがないよう
念入りに計画したいものです。
本来であれば、
工務店や設計事務所がその家に適した
エアコンを提案すべきなのですが、
実際にはエアコンを選んだり、
設置したりするのは、
電気屋に任せっきりだったり、
ダクトの穴だけあけて後はお客さんに
委ねてしまう例が少なくありません。
これを自動車業界に当てはめて考えてみると、
おかしいことがよく分かります。
たとえば軽自動車を買ったときに
「エアコンはオプションです。
車用品店などでつけてください」と、
車の販売店が言っているようなものですから。
残念ながら、
住宅業界ではこのようなことがまかり通っています。
車は一般的に1日1時間乗るか乗らないか、
長く乗ったとしても10年毎に乗り換え、
そして価格は住宅の1/10。
それでも車の中は冷暖房完備かつ温度ムラは
ほとんどないというのが常識です。
住宅は、
1日の多くの時間を過ごす場所にもかかわらず、
冷暖房機器や温熱環境が不十分というのは
おかしいとは思いませんか?
家づくりの依頼先を選ぶ際には、
全居室を暖かく、涼しくできる冷暖房計画を
行っているかどうかもチエックしましょう。
ちなみに最近は全館空調を
取り入れる住宅会社が増えてきました。
*全館空調 部屋ごとではなく、家全体を冷暖房し、
24時間換気を行うシステムのこと。
エアコン1~2台で行う方法や本体機器からダクトで
各部屋に冷風・温風を送る方法がある。
3年程前までは、
全館空調といえば300万円追加
というのが一般的でしたが、
ここのところ、その価格も
150万円前後に下がってきています。
それでもまだ高価に感じる人もいると思います。
特別なシステムを導入しなくても、
一般的な壁掛けエアコン1~2台で
全館空調できる工務店が、
ごく一部ですが存在します。
そういう会社を見つけられたら幸運ですね。
本日はこれまでです
一生幸せなエコハウスのつくりかた からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。