家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
ほとんどないのか
国土交通省が発表している
「令和2年度 住宅経済関連データ」の中に、
滅失された(壊された)住宅の
建築後平均年数の比較が載っています。
イギリスは80.6年。アメリカは66.6年。
これに対して日本の住宅は、
たった38.2年にすぎません。
決して安い金額ではない住宅の利用期間が短いほど、
1年あたりの建築費負担は大きくなります。
解体すればさらに費用が発生するでしょう。
欧米並みに住宅を長寿命化すれば、
こうしたコストの負担は軽くなります。
ストック型社会への
転換に貢献することにもなります。
環境面での効果も期待できます。
住宅ローンの支払いに追われ続ける日本人
家の寿命が38年というなら、
一世代しか保たないばかりか、
住宅ローンの標準的な返済期間である
35年をわずかに上回る程度の長さです。
つまり、
ローの支払いが終わったと思ったら
間もなく建て替えのタイミングがやってくる。
そして子どもの世代が家を建て直し、
新しい家のローンを一から払い始める。
こんなおかしな話があるでしょうか。
これでは、
多くの日本人が住宅ローンに追われて
一生を終えることになるのも、
当たり前の話です。
ところが日本では、
国が自ら住宅の法定耐用年数について、
鉄筋コンクリート造りは34年、
木造は22年と設定しています。
この年数に達した建物の価値は
ゼロだという意味です。
日本の住宅には、
なぜ38年の寿命しかないのでしょうか。
材料が木だからといわれれば、
それは違います。
奈良や京都に残る築千年を超える木造建築には、
何世代にもわたる使用に耐えてきたものもあります。
もちろん、
建築技術のせいでもありません。
ビルや高層マンションの建設で、
世界トップクラスの技術を誇る日本です。
住宅の建築技術だけが
アメリカやイギリスに劣るはずがありません。
本日これまでです。
トクする家づくり損する家づくり からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。