家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
トクする家を建てるために
欠かせない三つの要素
部屋の温度差は
命にも関わる
断熱性、気密性、換気の性能が劣る家は、
資産価値が下がるだけではありません。
住む人の健康に及ぶという
実害が生まれます。
その代表が「ヒートショック」です。
交通事故の死者数の5倍近い人たちが、
住む家によって
命を奪われている現実があるのです。
ヒートショックとは、
冬場に暖かい部屋から寒い部屋へ
移動したときなど、
急激な温度差によって生じる健康被害です。
温度差によって欠陥が収縮したり
血圧が上がるので、
脈拍が早くなったり心臓に負担がかかります。
その結果、
不整脈や心筋梗塞を起こし、
死に至ることがあります。
特に12月から2月にかけて、
居室との温度差が大きい脱衣所や浴室内で、
高齢者に多発します。
冬に起こる現象として、
「コールドドラフト」もあります。
暖房時に起こる冷たい空気の流れのことです。
温められた空気が窓や壁で
外気によって冷やされて冷気に替わり、
室内に温度差を起こします。
暖房をつけているのに足元だけ寒い、
といった現象で、
冷え性を悪化させるだけでなく、
脳溢血につながるケースもあります。
高性能な住宅は財布にもやさしい
ヒートショックやコールドドラフトをなくすには、
浴室と脱衣所の温度差だけでなく、
玄関や廊下も含め、
家中の室温をすべて均一にしなければなりません。
大半の既存の住宅で
これを実現しようとすると、
断熱性能の不足から
膨大な額の光熱費が必要になります。
かといって断熱性能を上げるために
リフォーム工事をして断熱材を
すべて交換するとなると、
壁をすべて剥がして
やり直さなければなりませんから、
1000万円台の費用がかかります。
だからこそ、
家を建てるときに、
断熱性能を高める対策をとっておくべきなのです。
建築時であれば費用も
100万円程度のプラウですみます。
それで省エネ性能は高まり、
光熱費も大きな節約になるのです。
老朽化のために建て替える際、
断熱性、気密性、換気に配慮した
構造の住宅に替えたお宅があります。
建て直す前は、人がいる部分だけ
暖房をつけていましたが、冬の電気代は
月に6万円から7万円ほどかかっていたそうです。
ところが建て直したあとは、
冬の間ずっと家中の暖房をつけっぱなしでも、
月の電気代は8000円程度に
収まるようになりました。
家の性能がランニングコストに
多大な影響を与える一例です。
本日これまでです。
トクする家づくり損する家づくり からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。