家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
トクする家づくりは住む人にやさしい
環境づくりから
家の性能が住む人の健康を左右する。
そういわれると驚きますでしょうか?
実際に高性能な家に住むことによって
疾病率が大きく変わるという統計があります。
初期費用を惜しんで安い家を買い、
健康を害してしまっては経済的にも大きな損失。
家の性能には十分な投資をしておきたいものです。
WHO(世界保健機構)が定める
室温は18℃以上
WHOの
「住まいと健康に関するガイドライン」では、
室内温度を18℃以上に保つことを
強く勧告しています。
高齢者や慢性疾患患者が居住する場合は、
こうした人たちを低温による
健康被害から守るため、
さらに高い室温が必要となる場合もあるそうです。
また、イギリス公衆衛生庁は、
温度と健康の相関に言及し、
低温の室内で生活することは
健康リスクがあると報告しています。
そのイギリスは
家の資産価値が高いことでも知られていますが、
住宅法という法律で
冬場の室温が18℃以下に下がる住宅を
建ててはいけない、と定められています。
理由は、人間の健康に害が出るから。
そんな家を建てたら、
回収・閉鎖・解体命令が下るか、
断熱工事をやり直しです。
イギリスの首都ロンドンは北緯51度で、
札幌より北に位置します。
年間平均気温は11℃ですから、
室温15℃程度だとしても
冬の外気に比べればかなり暖かいはずです。
それでも
住宅先進国であるイギリスの考え方としては、
冬に野宿するのが危険なのと同じように、
室温が18℃以下に下がるような家で
国民を生活させてはいけない、
ということなのです。
日本とイギリスの住環境に関する意識は、
なぜこうも違うのか?
一方、
日本の住宅はどうでしょうか?
暖房が効いている部屋なら
それくらいはあるでしょうが、
それ以外の部屋の温度は外より多少はマシ、
という家も少なくないはずです。
それでも厚労省は
住宅の室温改善に向けて何か
アクションを起こすというような
兆候は見られません。
こうした住宅環境に対する
日本とイギリスの意識の差が
どこにあるかというと、
住宅法の起源にさかのぼります。
もともとイギリスの住宅法は、
19世紀の産業革命の後、
ロンドンの町中に
煤煙を出す工場がたくさん建設され、
過密で劣悪な住環境の中で、
ペストが流行るなどの健康被害が
問題視されたときに定められた法律です。
人間が暮らす住宅の環境かくあるべし、
という規定が
イギリス住宅法のポリシーなので、
暮らす人の健康や福祉を
高めていくことを意識した内容になっています。
本日これまでです。
トクする家づくり損する家づくり からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。