家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

気密性が高くなると換気が悪くなる

という間違った思い込み

高気密+換気で

住宅が長持ちする

ときどき、

「高気密になんかしたら、空気が汚くなりますよ」と

平気で口にする住宅会社があります。

次のような言葉で説明することが多いようです。

「頭からビニール袋をかぶって、

袋の口をゴムで締めて呼吸してみてください。

空気はすぐに汚くなりますよね」

確かにその通りです。

でも意図的かどうかわかりませんが、

この言葉には重要な要素が

すっぽり抜け落ちています。

換気の役割を無視しているのです。

住宅は、

屋根からすっぽり袋をかぶせて

閉ざされているわけではありません。

常に換気がされているので、

気密性が高いほど空気はきれいになります。

また、

気密性が高くなることで

「木造住宅の天敵である湿気がこもりやすくなるでは?」

と心配される人もいます。

ここまでの説明で

すでにお気づきかもしれませんが、

それも間違った思い込みです。

湿気がこもると結露が生じやすくなり

断熱効果が低下し、木材が腐ったり、

カビやダニは発生したりします。

しかし気密性の高い住宅で、

適切な換気を行えば、

湿度も上がりにくくなり、

湿気を防ぐことができます。

結果として、

建物も長持ちすることになります。

断熱と気密と換気は、

相互に密接に関係しています。

断熱性能だけをいくら高めたところで、

気密性能が低ければ、

断熱効果は発揮されず

冬は寒く夏は暑くなり、

さらに結露による断熱性能のさらなる低下や

家の寿命を縮めるという結果になってしまいす。

また、

嫌な匂いが室内にこもったりもします。

断熱と気密と換気は相互作用があるので、

三つとも優れていないと

相乗的な効果は望めず、

住宅の中に快適な空気は生まれません。

だからこそ、

この三つの性能に関しては妥協することなく

こだわってほしいのです。

そうすることで、

きっと快適で健康的な生活ができる、

そして長持ちする家を建てることができるはずです。

本日はこれまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。