家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
家の表面上の値段に
振り回されていませんか?
セミナーなどで
お金について話しているとき、
「物件価格=家の値段ではありません」というと、
驚く人がたくさんいます。
住宅にかかる金額は、
実際にわかりにくいものです。
たとえば、
物件が1800万円、土地が1200万円、
合わせて3000万円の住宅を建てるとして、
購入時にかかるお金、
住み始めてからかかるお金、
住宅ローンの利息の三つに分けて、
およそいくらかかるのかを考えてみます。
●購入時にかかるお金
①別件価格・・・土地と建物の合計額です。
建物には材料費、大工や職人の手間、
現場経費と営業経費、住宅会社の利益が含まれます。
②諸経費・・・仲介手数料、各種登録費用、
ローン保証料、火災保険料や地震保険料などです。
③付帯費用・・・屋外給排水工事、屋外電気工事、
地盤改良工事、外構工事など、
建物本体以外の工事が含まれます。
④各種税金・・・消費税、不動産取得税、登録免許税、
固定資産税などの合計です。
②から④を合わせると、
物件価格の10~15%程度が必要になります。
値段が不透明になりがちな注文住宅
建て売り住宅のよいところは、
最初からこれをすべて含んだ価格を
提示していることです。
つまり、
値段がシンプルでわかりやすい。
一方、注文住宅の場合、
建材や工法のオーダーによって
単価が上乗せされていくために、
「これが総額です」と
最初に明確な金額を提示できず、
不透明になりがちです。
たとえば「坪単価は40万円です」
というときも、
その中には付帯工事の金額は
含まれていないのが一般的です。
●住み始めてからかかるお金
①メンテナンス・修繕費用・・・300万~1000万円。
以前に記したように、住宅の性能によって、
長く住むほど大きな差がついてきます。
②光熱費・・・上記と同様、
省エネ性能の高いほど、おトクです。
この二つは家の性能によって
大きく左右されるので、
合計金額を計算することはできません。
しかし長く住めば、
購入時に必要なお金よりも
大きな金額になることが十分にあり得ます。
●住宅ローン利息
ローンの年数と金額によりますが、
35年ローンで金利2%だとすると、
元本3000万円に対して、
利息は1180万円になります。
物件価格=家の値段ではありません。
購入時にかかるお金、
住み始めてからかかるお金、
住宅ローン利息まで含めた総額が、
本当の「家の値段」なのです。
住宅会社を
坪単価で比較している人がいますが、
実は全く意味がありません。
建築価格を面積(坪)で割った坪単価には、
建築価格の中に何を含めるのか
という決まりが何もないのです。
したがって、
下げようと思えばいくらでも
下げられます。
たとえば
ローコスト住宅が提示する
非常に安い坪単価には、
基本的に種と壁とドアをつけただけの状態で
割り出しています。
キッチンどころか、
お風呂やトイレまで
オプション扱いになっているケースもあります。
本日はこれまでです。
トクする家づくり損する家づくり からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。