家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

注意!「頭金神話」に

惑わされてはいけない

かつて

「2割の頭金を用意できないうちは、

家を買うべきではない」

「頭金は多く、

ローンは少ないほうがいい」

といった「常識」がありました。

しかしいま、

これらは神話となってしまいました。

長く続く低金利の影響です。

2016年1月に日銀が

マイナス金利を導入して以降、

住宅ローンの金利は

さらに低い水準に入りました。

金利が低い分

支払う利息は少なくてすみます。

すると同じ額を返済しても

利息支払いが少ない分、

元本の減りが早くなります。

「頭金を貯めるのに歳月を費やすより、

さっさと住宅ローンを組んで家を建て、

さっさと元本を返したほうがいい」

これが低金利時代の新たな「常識」です。

金利が低いということは、

貯蓄で頭金を増やそうにも

なかなか貯まらないことも意味するのです。

ローンの返済額は

金利変動の影響を大きく受ける

頭金がないうちは

家を買ってはいけないというのは、

金利が高いころの常識でした。

たとえば、バブルの時代、

誰もが給与の天引きでやっていた

住宅財形には、

3~4%くらいの金利がつきました。

貯めやすいうえにインフレでしたから、

10年も貯蓄を続ければ

家を買うための頭金ができました。

そのかわり、

住宅ローンの金利も5%以上でしたが……。

試しに、

いま(金利1.3%)と

30年前のバブル期(金利5.5%)で

返済額にどれだけの

違いが出るか計算してみましょう。

4000万円の

住宅ローンを組んだとします。

金利1.3%なら、

利息はおよそ1000万円。

返済総額は5000万円です。

金利5.5%だと、

利息はおよそ5500万円、

返済総額はなんと9000万円です。

利息が元本を上回っています。

家よりも利息の方が高いのです。

家を2件買うようなものです。

月々の返済で計算すると、

1.3%だったら11万9000円。

元利均等返済で、12万円のうち

7万円くらいが元本の返済に回りますから、

返済の進みが早くなります。

5.5%なら、

月々の返済は21万4000円。

しかも元本返済に回る分は、

3万円ちょっとであとは利息です。

毎月17万~18万円も

利息を払い続けて、

元本はなかなか減りません。

10年目には、

すでに4000万円ほど払っているのに、

ローンの残高はまだ

3500万円くらい残っています。

これが、

高金利時代の住宅ローンです。

本日はこれまでです。

トクする家づくり損する家づくり からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。