家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
「窓」の性能は
家の性能に直結する
窓は壁に空いた熱の穴
高性能な家には
高性能な窓が基本
どれくらいかというと、
例えば東京で一般的なアルミサッシに
複層ガラス(2枚ガラス)を入れた窓は
4.7程度です。
一般的なU値0.5の壁の10倍近く、
高性能なエコハウスのU値0.2の
24倍近くも
熱を通してしまうということです。
このため夏に窓から入ってくる
熱量は全体の74%、
冬に窓から逃げていく熱量は
家全体の52%を占めます。
ちなみに一般的によく使われている窓の
種類ごとのU値を一覧にしたものです。
U値が小さいほど、高断熱の窓です。
フレーム材質 ガラス 金属膜 U値
アルミ 1枚 6.5
アルミ 2枚 4.7
アルミと樹脂 2枚 3.5
アルミと樹脂 2枚 LOW-E 2.3
オール樹脂 2枚 LOW-E 1.5
オール樹脂 3枚 LOW-E 0.9
築15年以上の住宅によく使われている
アルミサッシ+1枚ガラスの窓でU値は6.5。
アルミ樹脂複合+LOW-E複合ガラスで2.3。
樹脂窓+LOW-E複層ガラスで1.5。
樹脂+LOW-Eトリプルガラスで0.9。
というU値になります。
このように窓はサッシの素材と
ガラスの組み合わせで、
何倍も断熱性能が違ってくるのです。
窓は、
windowの語源「風の目/穴」ではなく
「熱の穴」であり、
それが低断熱であれば
家にとって大きな弱点となり、
高断熱であれば
大きな強みになるということ。
それだけ窓の断熱性能は
家全体の断熱性能に
大きくかかわってきます。
さらに「穴」という意味では、
窓の基本性能の一つである
「気密性能」も不可欠です。
気密性能の悪い部分があれば、
そこから余計な冷たい空気や
暑い外気が入り込みます。
これでは室温も安定せず、
冷暖房のロスも大きくなります。
開閉を行う窓は、
断熱だけでなく気密においても
家の弱点となります。
窓は
「高断熱・高気密」であることをもって
「高性能窓」と言えます。
新築であれリフォームであれ、
ましてや
高性能なエコハウスであれば、
高性能窓を選択することが
基本中の基本です。
本日はこれまでです。
あたらしい家づくりの教科書からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。