家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
低温は万病のもと
寒さは味方?敵?
雪の降りたるはいぶきにもあらず、
霜のいと白きも、
またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、
炭もて渡るもいとつきづきし」。
清少納言が
枕草子で書き記した冬の朝です。
彼女は、
冬は早朝の最も寒い時期が、
もっとも美しい一瞬である、
と書きました。
このことから、
古くから日本人は
冬の寒さを愛おしんできた、
という人もいます。
しかしながら、
清少納言は枕草子の中で、
「冬はいみじう寒き」、
冬の寒さは耐えがたいほどである、
とも書いています。
日本の住宅はどうして
不快なままなのか
欧米社会では、
冬の低温は健康を蝕む存在であることが
明確になっています。
ところが
私たち日本人には、
寒さによって心身が丈夫になる、
と考えている人が少なくありません。
この意識が
日本の住宅の高断熱化を
阻害している最大の原因ではないか、
とこの頃思っております。
確かに凍った水に飛び込む
寒中水泳や冬早朝の乾布摩擦など、
非常に寒い中での
アクティビティが健康の
一助となることも否定できません。
ではなぜ
日常生活の中での寒さが
健康障害となるのでしょうか。
これについて、
人間は意識的に行動している場合と、
無意識に行動している場合の
2つがあることで
説明できると私は考えています。
意識した行動はたいてい、
その達成感とともに私たちの、
とくに精神状態にプラスに作用します。
そういった意味で、
寒中水泳、乾布摩擦はよいものです。
ところが私たちは、
日常生活において、1日24時間、
常に何か達成目標をもって
行動しているわけではありません。
このような無意識下では、
低温は健康阻害に
働くと考えられます。
清少納言
平安時代の女流作家・歌人。
宮仕えの体験を独特のセンスで綴った
「枕草子」は日本三大随筆の一つ。
あたらしい家づくりの教科書からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。