家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

家の燃費をよくすると、

将来のリスクヘッジになる

もしアジアの国が

すべて先進国になったら

需要サイドの事情を考えます。

代表的な先進国の尺度に、

自動車の保有台数0.5台

というものがあります。

アメリカでも、イギリスでも、

日本でもドイツでも、

大体2人に1台くらい、

自動車を持っています。

これが先進国の定義の一つです。

一方途上国の中国、インドには、

人口が25億人くらいいます。

彼らは現状、

20~100人に1台しか

車を持っていません。

しかし、彼らも先進国になろうと

頑張って働いて、

稼いだお金で大量に

車を買っています。

なれるかなれないかは別としても、

もし彼らが私たちと

同じ先進国になったとしたら、

新たに10億台以上の車が

必要となります。

ちなみに現在、

世界全体で約9億台の

自動車があるといわれています。

エネルギーは減るほどに

採掘コストが上がっていきます。

もし、

使う人たちが

現在の倍以上に増えたとき、

ガソリン1リッターあたり

いくらで買えると思いますか。

現在の価格を、

「あの時は安かったね」と、

来年か再来年、

話す可能性は高いのではないでしょうか。

いえ、5年後、

リッター200円で、

「ああ、昔は本当に安かったね」

と言ってるかもしれません。

エネルギー価格の

将来予想をする場合、

需要サイドと供給サイドの

ひっ迫性を考えると、

価格は長期的には上昇し続けると

考えるべきではないでしょうか。

高断熱化は未来への保険?

資源エネルギー庁の発表資料を見ると、

今の電気料金は

第1次・2次オイルショックの

わずか10年の間に電気料金が

2倍に跳ね上がっていたことが

分かります。

今後第3次・第4次オイルショックが

起きる可能性を考慮すると、

長期的には現在よりも

2倍の値上がりをも

想定しておくべきではないかと思います。

もし、

これから建てる家を

普通の家にしてしまった場合、

2倍=50万円(30年分で1500万円)、

これぐらいのエネルギー支出を

将来的には覚悟しなければ

ならなくなるかもしれません。

こういった将来の

エネルギー価格上昇リスクに備えるため、

住宅の省エネ化が進んでいる

ヨーロッパ諸国では、

住宅の高断熱化で

保険をかけています。

日本の家が

諸外国の家と比較して

明らかにペラペラな理由は、

未来のエネルギー価格上昇への

意識の差ともいえます。

「年間50万円の

エネルギーコストは払えないなー」。

そう思う方は、

住宅の省エネ性能を

可能な限りアップグレードしておくことを

お勧めいたします。

本日はこれまでです。

あたらしい家づくりの教科書からでした

では、では。

 

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。