家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
体感温度
「家の作りやうは夏を旨とすべし」 と
徒然草第五十五段に
吉田兼好が書いています。
その通りに、
日本の古民家は風通しがよく、
夏向きの家に思えます。
その兼好も同じ徒然草の中で、
天井が高い家は寒いとも書き、
その寒さは
服を着て凌ぐとあります。
やはり
寒いのは嫌だったのでしょう。
一方、
ヨーロッパの都市の多くは、
北海道の札幌以北の都市が多く、
じつは
寒い気候に属しています。
ですから、
寒さ対策が欠かせません。
それだけに、
家で消費するエネルギーも
気になります。
こうした寒い国での風習に、
寒さに耐える
体づくりがあります。
たとえば、
子どもが
まだ乳を飲んでいる時期には、
外気温がマイナス10℃以下に
ならないようであれば、
顔以外を布で包んで
外で昼寝をさせるのです。
体には耐寒性ができて
寒さに強くなります。
実際に、
日本では1番寒い時期の
2月ごろ、
コートを着込まなければ
いられないような時期でも、
北欧出身の欧米人の中には
Tシャツ1枚で過ごしている人を
見かけることがあります。
同じ人間なのに、
体感の温度が大きく違うことに
驚きます。
ここまでの風習があったかは
わかりませんが、
兼好の時代には
意外と寒さに耐えられたのに、
現代の私たちがあまりにも
寒さに耐えられない人に
育ってしまったのかもしれません。
また、
気温が40~50度にもなる
環境の国から来た人も、
日本の温度の高い
夏を過ごすと、
自国の暑さとは違い
耐えられない暑さを
感じるようです。
それは、
温度だけではなく、
湿度も私たちの
体感温度に大きく
影響しているからです。
過ごしやすさは、
気温で測られることが
多いのですが、
湿度の影響も大きく、
それ以上に放射熱による
影響を大きく受けます。
さらに風が当たっても
体感温度は下がります。
こうした気候的な尺度のほかに、
個人の感覚の差があって
快適さが決まっています。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。