家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
太陽光発電
正しく知ってかしこく暮らす
東京理科大学
工学部 電気工学科
植田 譲先生
太陽光発電は電気代よりも安い?
「元が取れない」は過去の話
太陽光システムは
圧倒的に安く環境にも優しい!
お金のこと、気候や地域性のこと、
将来のこと
太陽光発電にまつわる様々な疑問を、
太陽光発電の専門家である
植田譲先生(東京理科大学工学部電気工学科教授)
に聞いてみました。
__太陽光発電を設置して、
本当に元が取れるんですか?
太陽光発電システムの価格は、
すでに1kWあたり30万円を
切っています。
5kW搭載しても150万円以下です。
年間の日射量(等価太陽日照時間)を
1300時間として、
インバーターロスや
モジュールの温度上昇、
経年劣化を考慮しても、
20年間で
2万800kWhを発電できます。
2万800kWhを30万円で割ると
1 kWhあたり14.4円です(維持管理費は除く)。
電力会社から電気を買うと、
今なら1kWで30円はするでしょう。
太陽光発電システムは
圧倒的に安いんです。
もちろん、
電気料金だけでイニシャルコストを
回収するのは、
とても長い話ですから、
迷う方もいらっしゃるでしょう。
ただ
「高くて元は取れないが、環境にいい」
は昔の話です。
今は、
間違いなく経済的な価値もありますし、
停電しても電力が使える安心感も
得られます。
もちろん環境への
貢献にもなります。
__雪国など、
明らかに太陽光発電が
向いていないような
地域もあるのでは?
太陽光発電システムの定格出力は、
強い(1kW/㎡)日射と、
モジュールの温度25℃で
計算しています。
しかし、
絶えずそんな条件に
なっていることは、
現実的にはほとんどありません。
重要なのは、
年間を通じて
どれくらい発電できるかです。
日本国内における
1年間(8760時間)の日射量を、
基準とする強い日射量に
換算すると、
太平洋側の地域で
1300~1500時間に相当します。
設備利用率にすれば
15%程度ですが、
そもそも夜は発電しませんし、
雨の日だってあります。
太陽光で発電するという
本質を考えれば、
15%は
ごく普通の数字なのです。
世界を見ても、
砂漠に近い中東でも
年間3000時間は越えません。
逆に寒いアラスカでも
1000時間ぐらいはあるのです。
日本でも
もっとも日射が少ない
知床岬(北海道)でも
1200時間にはなりますから、
太陽光発電は、
決して日本の気候に
向いていないわけではないのです。
Shinken Press2022 からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。