家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
借りるのが得か?
建てるのが得か?
持ち家と貸家の損得勘定
人には家が必要です。
誰でもこれまで育った家があり、
そして、
老いて余生を暮らす家がなければ
暮らしてゆけません。
でも、
その家も借りて住むのが
良いのでしょうか、
それとも
建てて住むのが
良いのでしょうか。
この究極のテーマは、
じつは世界の国によっても
違いがあります。
あなたは
どちらを選びますか?
建てて損をする?
語る人もいます。
持ち家を建てても
得をするとは限らない
計算の根拠はどこにあるのでしょうか。
その理由の根源は、
資産価値がなくなるという点です。
ローンを完済しても
住宅の価値が
ゼロになってしまっては大損です。
住むこともできないほど
失われる可能性もあります。
それは今、
私たちはウクライナという国で
現実を目の当たりにしています。
幸せに暮らしていた日常の家を、
いわれもなく
侵略者に破壊されてしまうのです。
似たような過去を持つ
ヨーロッパの人の中には、
住宅という資産を
信じていない人も
少なくないと聞きます。
他に災害という原因もあります。
確かに気候変動があり、
地震も活発になっているように
感じます。
災害で家を失えば、
資産を失うことになります。
貸家に住んでいれば、
また新しい貸家を見つければ
済むことかもしれません。
しかし、
日本だけが特別に
災害が多い国とは思えません。
また、
激甚災害に指定されれば、
国の保護が
ないわけでもありません。
その他に
資産価値が失われるとすれば、
住宅地価格の下落です。
確かに上がるケースは
少ないかもしれませんが、
土地価格がゼロになることは
考えられません。
ようやく、
土地価格も上昇の傾向が
見え始めてきました。
ただ、建物にはなぜか、
ゼロにするような商取引が
慣習になっている現状があります。
良くメンテナンスされた
古い建物になるほど価値が上がる
欧米の評価とは雲泥の違いです。
この日本の事情が、
建てた方が得か、
借りた方が得かという問いへの
答えを複雑にしているのです。
この慣習も、
寿命が短く安普請の賃貸住宅市場から
持ち込まれたものです。
減価償却することで
節税対策をしている賃貸住宅では、
30年もすれば
現存価値はなくなり、
文字通りゼロとみなされても
すでに元本を回収しているので
良いのです。
そして、
新しい節税や収益のために、
躊躇なくスクラップ&ビルドで
建て替えもします。
それがどんなに
資源の無駄になろうが、
脱炭素社会の逆走になろうが
構いません。
そのように考えれば、
貸家が新築住宅の4割も
建てられていることの理由が
ようやく見えてきます。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。