家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

使ってこその環境貢献

「ブナの木〇本分の環境貢献」

という表現を、

よく広告などで見かけます。

「すごいなぁ」

と思いますが、

「なんで?」

と思うこともありませんか?

どうして

ブナの木なのでしょう?

ブナといえば、

世界遺産にも登録された白神山地が、

世界一の原生林として

日本にあります。

地球環境というイメージでは、

ちょっとふさわしい木のイメージが

あるのかもしれません。

でも、

じつは成長が遅く、

CO2の吸収量も少ない木なのです。

ということは、

自社のCO2削減値を

割り算するときに、

本数を多く見せることができる

ということです。

スギの木の吸収量で表現したら、

ブナの木の本数の

4分の1になってしまいます。

原生林のイメージと合わせて、

ブナの表記が使われやすいのは

このためなのかもしれません。

また、

ブナの原生林は、

幼木もあれば、

老木、朽木があって

自然の中で

更新されている森林です。

まるで、

育てているかのような印象とは、

全く無縁の存在

といってよいでしょう。

そのうえ、

ブナの語源は「ぶん投げる」で、

全く役に立たない木

という意味だといいます。

知れば知るほど、

現実的に育ててもいないのに、

ブナの木〇本の環境貢献

という表現は、

いかにも広告用の表現です。

逆に、

今の日本の人工林で

一番植えられているのは、

スギやヒノキです。

しかも戦後に植えられた木々は、

50年を過ぎて成長し、

いまや

日本の大切な資源になるどころか、

成長期を過ぎて

CO2の吸収量も低下してきました。

そろそろ伐って

新しい植林をしなければならない時期に

来ています。

木を育てているように見せるよりも

こうした、

国産のヒノキやスギを

大切に使ってあげることが、

本当の意味での環境貢献なのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。