家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

鉄よりも強い木

知らなかった!木材の意外な強さ

近年、さまざまなところで

木造のビルが建てられ始めています。

決して新しい木材が

生まれているわけではなく、

木材の強さが

見直され始めているのです。

でも、

鉄よりも木のほうが強い

というと意外に思う人が

多いのではないでしょうか。

今回は、

木材の本当の強さを知るお話です。

どんな材の家が強いのか?

3匹の子ブタの童話を読むと、

藁の家と木の家と

レンガ造りの家が出てきます。

藁の家と木の家は、

狼に吹き飛ばされてしまいますが、

レンガの家は狼にも

吹き飛ばすことができません。

この童話の中では、

レンガ造りの家がいちばん丈夫な家

として描かれています。

これらの童話が生まれた国では、

少なくともレンガ造りの家が

丈夫な家のシンボルなのでしょう。

でも、

じつは木の家といっても、

オリジナルの物語の中では、

木の枝を集めた家であり、

それでは藁の家とも

大差ありません。

また、壊され方も

吹き飛ばされるのであれば、

家の強さは

重さで決まることになります。

簡単に水に浮くような

藁や木の枝と比べて、

ずっと重たいレンガの家が

風に強いのは当たり前です。

これを

地震に対する強さで考えると、

単純な重さの比較とはなりません。

地震でかかる力は、

慣性の法則で決まっていて、

逆に重たい建物ほど、

より大きな力がかかります。

重たいものを動かすには

大きな力が必要です。

同じように、

動いているものを止めるのにも

大きな力が必要です。

地震というのは、

いやおうなしに

地盤面が動いてしまうので、

重たい建物ほど

大きな力がかかってしまいます。

もし、

狼が息で吹き飛ばすのではなく、

地面を揺さぶって

3匹の子ブタの家を

壊そうとしたのであれば、

話は変わります。

藁や木の枝の家は

軽いものですが、

レンガの家は重たいので

大きな力で

揺すられてしまうのです。

実際の地震でも、

レンガや石積みの家が

崩壊している映像を

見たことがある人も多いでしょう。

現実には

そのような建物が多い

中東や中国の地震では、

多くの被害が出ています。

これらの国では

家の強さを信用していないので、

地震の際には真っ先に

家を飛び出すことを考えます。

石やレンガは

丈夫なものだと思われますが、

重たい材料であるだけに、

単純に積み上げただけでは

決して安全とはいえないのです。

つまり、材量としての

本当の強さを考えるためには、

重さを考慮に

入れなければなりません。

そして物の重さを比較するのが、

比重です。

同じ体積の水と比べ、

比重が1よりも大きければ

水に沈み、

1よりも小さければ

水に浮きます。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。