家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住まいと文化の栞
木材に刻まれた文化
「きる・わる・さく」です。
そして、
その加工をより高度化するために
刃物が工夫されてきました。
つまり、
刃物の歴史はそのまま、
木工技術の歴史でもあります。
しかし皮肉なことに、
その技術がたりない時代の方が、
より木材の性質を見抜いて扱い方を
知っていたように見えます。
たとえば、
立木は切り倒さなければ、
木材として使えません。
最初の刃物は
どのように鈍いものでも、
切ることに使われていました。
続いて木材は割られますが、
当然古代の鈍い刃物では、
鋸で切る用にはいかず、
樹木が成長してきた繊維に沿って
割られることになります。
しかし、
じつは樹木の繊維はまっすぐには
通っていません。
ねじれるようにして
成長しているからです。
切って年輪を見ても、
板目を見ても、
樹木がねじれながら伸びていることは
分かりにくいことです。
割ってみて、
繊維のつながりが見えると初めて、
樹木がねじれて成長していることが
わかります。
しかも樹種によって、
そのねじれ方は違います。
松などはねじれが強く、
杉は比較的間すぐに成長します。
道具があまりない時代に、
杉は割って裂いてもまっすぐの木材が
手に入りやすい樹木でした。
「すぐ」の木が、
杉の語源といわれているのも、
わかる気がします。
また、
乾燥して干割れが起きても
同じように繊維に沿って割れます。
この繊維の方向を無視して
背割りを入れることは、
加工できる道具もできた、
比較的新しい技術なのです。
古材を眺めていると、
木材の性質とこれまで加工され、
使われ変形してきた歴史を
感じることができます。
そして文化的な価値を感じます。
古材を使ったインテリアは、
さまざまな店舗でも
見かけるようになってきました。
古材の流通もあります。
家のどこかに古材を
活かしてみるのもよいかもしれません。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。