家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

「家の寒さ」が命を縮める

岩前 篤 近畿大学建築学部教授  

週刊新潮特別読物より記事引用

冬は冷え込むのが当然であり、

少々の寒さに耐えることで

むしろ肉体の鍛錬につながる ―

 こうした“昭和的”な考えは

改めたほうがよさそうだ。

冬本番を迎えるなか、

部屋の低温状態を改善しないと

思わぬ災厄が……。

建築の専門家が警告。

家の寒さが命を縮める!

最終的には割安

こうしてみると、

やはり冬の低温から身を守ることが

健康寿命に

大きく寄与するのは明白です。

事実、

欧米では室内の温度を一定以上に

保つことが常識になっています。

例えば

アメリカのニューヨークシティでは、

10月1日から5月31日までの低温期、

建物の所有者は、

外気温が

華氏55度(摂氏約12.8度)以下の場合、

室内の温度を

日中は華氏68度(摂氏20度)、

夜間は外気温によらず

華氏62度(摂氏約16.6度)以上に

保たなければならないと

行政が定めています。

WHOが提唱「命を守る室温対策」

何度以上にすべきか

また、

2018年にはWHO(世界保健機構)が

住宅と健康に関する

ガイドラインを示し、

居住者の健康も守るために

室温を18度以上にすることを

強く推奨しています。

欧米では文字通りの意味での暖房、

つまり、

ルームヒーティングの重要性が

浸透しているため、

このWHOの「強い推奨」は、

G7の先進国においては

もっぱら日本に向けられたものとさえ

言えるのです。

実際、先に紹介した

英国の医学系学術誌発表の

調査結果では、

低温の影響で亡くなった人の割合は、

調査対象13国のうち、

中国に次いで

日本が最も高かったという

結果が出ています。

それでは、

家の中を暖かくするには

どうすればよいのでしょうか。

新しく家を建てる人は、

ぜひ高断熱高気密住宅を

選択していただきたいと思います。

一般の住宅より工事費は嵩みますが、

修繕などの

ランニングコストを考えると、

実は建設費はトータルで家にかかる費用の

26%を占めるに過ぎません。

その上、

高断熱高気密住宅にすれば

医療費はもちろん、

暖房費も節約できます。

生涯という長いスパンでの

「ライフタイムコスト」を考えた場合、

建設時に多少費用がかかっても、

高断熱高気密住宅を建てたほうが

最終的には割安になるのです。

そう言われても、

とりわけ高齢の方にとっては

いまさら新しい家を建てることは

現実的にかなりハードルが高いでしょう。

そうした人には

断熱工事がお勧めです。

家の壁に断熱材を埋め込む工事を

するわけですが、

リフォームを兼ねて

一軒家全体で考えると、

場合によっては

数千万円になってしまう

可能性があります。

そこでよりリーズナブルで、

且つ高齢の方の生活実態にも

即しているのが、

限定的な断熱工事です。

本日はこれまでです。

週刊新潮‘24.1.4・11からでした

では、では。

 

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。