家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
太陽光発電について
クローズアップ現代に寄せられた
気になるギモンに専門家が答えています。
質問に回答していただいたのは、
建物の断熱や省エネが専門の
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の
前真之准教授です。(引用文を記述します)
Q、周辺機器の寿命と
採算性についての疑問
「太陽光パネルの使用可能期間と
故障等の際の交換の費用について
お聞きしたい。
現状は、結果的に損をすると
考えているためです」
「30年間の支出と収入を比較すると、
最大140万円のメリットを
得られると試算されていますが、
太陽光発電装置の耐久年数及び
部品交換などメンテナンスに
かかる費用が記載されておらず、
さらに廃棄の際の費用も考慮すると
採算性に疑問があります」
メンテナンス費用や
修理費用を考えた際に、
採算は取れるのでしょうか?
A.元が取れるかどうか、
採算の問題が気になるのは
もっともです。
東京都環境局が公表している
「太陽光パネル設置に関するQ&A
令和5(2023)年9月22日」
(以下、太陽光Q&A)には、
太陽光発電に関する多くの情報が
まとめられています。
太陽光パネルと
パワーコンディショナー(パワコン)
などの周辺機器緒含め、
メーカーはシステムの保証期間を
10年以上としており、
15年が一般的です。
パネルについては
改良により長寿命化が進んでおり、
15~40年と長期間の補償を
提供するメーカーもあります。
「太陽光Q&A」の19ページでは、
パネルは交換なし、
パワコンは1回交換27万円として、
30年間で100万円の経済メリット
があるとしています。
【太陽光太陽光パネル設置の経済性試算】
(令和5年8月の試算結果)
「太陽光パネル設置に関するQ&A令和5年(2023)年9月22日p19より
太陽光発電の採算については、
「初期費用」「パワコン交換費用」
とともに、
「買電料金」「売電単価」、
そして発電した電気を
自分で使う「自家消費率」も
影響します。
最近では
買電料金が値上がり傾向にある一方で、
FIT終了後の売電単価については、
電力会社やプランによっては
比較的高めに設定されているものも
出てきています。
さらに
昼間沸き上げ形エコキュートなどを
取り入れて自家消費率を高くすると、
採算が取れやすくなります。
廃棄にかかる費用は、
太陽光Q&Aの19ページでは、
約30万円の費用が発生
(撤去費用含む、屋根のふき替え等と
合わせて実施した場合)するとされ、
今の時点では取り外すコストが
それなりの金額となるようです。
現状では、
実際に取り外されるパネルが
極めて少ないため、
収集運搬してリサイクル工場に
運ぶコストがかさんでいるからです。
東京都はリサイクル費用の一部を
補助していますが、
今後は効率化によるコスト削減が
期待されます。
都が行る太陽光パネルのリサイクル支援はどのようなものでしょうか?
「太陽光パネル設置の関するQ&A令和5(2023)年9月22日」p51より
太陽光発電の採算を悪化させる
要因もありますが、
前途のように
採算性を改善する手段もあるので、
あまり悲観的になる必要は
ないのではないでしょうか。
今後の電気代の値上がりや
レジリエンス対応など、
多くのメリットも考えれば
十分元がとれるでしょう。
また、どうしても初期コストの
負担が難しい場合は、
初期コストをかけずに設置する
サービスもあるので
検討してみるとよいでしょう。
初期設置費用について 太陽光パネルの初期費用を抑える方法は
ありますか?
「太陽光パネル設置に関するQ&A 令和5(2023)年9月22日」p53より
本日はこれまでです。
NHK地球のミライからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。