家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
熱容量
地球温暖化や、
脱炭素問題を解決するために、
高断熱住宅が
推奨されています。
断熱性を高めれば、
それだけ冬に熱が逃げて
失われることも少なくなります。
この単純な話の裏に、
大きく発展してきた
熱に関する技術があります。
たとえば、
ヒートポンプの技術です。
1リットルのお湯を沸かすのに、
1Kカロリーの熱が必要と
教わってきました。
しかし
ヒートポンプという
熱を移動させる技術を使えば、
その5分の1の
エネルギー量でできます。
冬の冷え込んだ外気温から
熱を取り出し、
タンク内に温水を
ため込むことができるのです。
こうした技術で
エネルギー消費量が格段に減り、
最新式の冷蔵庫やエアコンに
変えるだけで省エネに
貢献できるのです。
でも、
こうした熱計算の中に
熱容量の概念は
まだ組み込まれていません。
たとえば、
太陽高度が1番高くなる
夏至から遅れて、
7~8月に暑い夏が到来するのも、
冬至から遅れて
1~2月に冷え込むのも
不思議です。
台地や海洋に蓄えられる熱容量が
関係していると考えられます。
地球の規模ともなれば、
その地域に熱量が
ため込まれるまでに
大きなタイムラグがあるのです。
規模は極端に小さくなりますが、
家の冷暖房も同じことです。
本当に快適な温度環境になるには、
エアコンを稼働させてから
相当な時間がかかります。
その中で意外なことは、
コンクリートや地面が
大きな熱量を
蓄えてくれているように
見えますが、
人体の60%を占める水は、
これらの5倍もの
熱量があります。
ですから簡単に
温めたり冷やしたり
できるものではありません。
断熱性能の計算は複雑なので、
この熱容量が均一に
なっていることを
前提としていますが、
計算値が成り立つまでの
熱容量を充足させるための
熱量はとても大きなものです。
そしてその熱量は、
冷暖房機器の使い方によって
大きく左右されます。
まだまだ新しい熱量の研究を
待たなければ、
本当のエネルギー性能は
見えてこないのかもしれません。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。