家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
エコハウスについて
建物の断熱や省エネが専門の
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の
前真之准教授が解説しています。(引用文を記述します)
Q,「ZEH水準」で2030年もバッチリ?
A、
:いわゆる「ZEH水準」は、ZEHの要求性能から
断熱等級5と省エネ2割だけ取り出した「ニセモノ」
:太陽光発電が必須の「本物ZEH」とは大違い
:太陽光発電の「2030年新築6割」の達成は
絶望的
前真之・東京大学准教授は、
「日本のすべての住宅が
ZEH水準を達成したところで、
住宅は脱炭素化しない」
と明言する。
その理由の一つは、
「ZEH水準」に太陽光発電の搭載を
求めていないためだ。
詳細を解説する。
断熱と1次エネで性能を規定
ZEH水準の問題を論じる前に、
建築物省エネ法に基づく住宅性能の
評価方法を確認しておこう。
温熱環境や
エネルギー消費量に関しては、
外皮性能と省エネ性能の
2つの要求値を満たす必要がある。
外皮性能の主要素である
断熱性能については、
外皮平均熱還流率「UA値」が
等級ごとの要求値を
下回ることを求めている。
UA値は建物部位の面積や
断熱仕様が決まれば計算でき、
値が小さいほど高断熱となる。
現在の断熱等級の最上位は、
2022年に新設された等級7。
同年、等級5と6も新設されている。
それまでは、
1999年時点の省エネ基準である
等級4がずっと最上位と
されていのだから恐ろしい話である。
もう一方の省エネ性能については、
「BEI」の値が要求値を下回る必要がある。
BEIは1次エネルギー消費量の
基準値に対する設計値の割合で、
値が小さいほど省エネとなる。
国交省作成の
「住宅に関する省エネルギー基準に
準拠したプログラム」(通称WEBプロ)
で算出できる。
対象建物の特性と外皮・設備の
仕様を入力し、
算出されたBEIの値から
省エネ性能を判定する。
ここで要注意なのが、
ベースとなる基準値は
「1999年基準である断熱等級4の外皮」
と「2012年ごろの標準設備」を
想定したものということだ。
2025年に適合義務化される
省エネ基準は、
まさにこの「断熱等級4」と
「1次エネルギー消費量等級4」。
時代遅れとしか言いようのない
低いレベルであり、
脱炭素への貢献など
期待できないことは自明だろう。
本日はこれまでです。
NIKKEI ARCHITECTUREからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。