家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
「おもてなし」の家
来客のための空間
家を新しくする時には、
誰でも家族の幸せを
願っているものです。
その家族も、
大きな社会の一員であり、
家族それぞれに、
他人とのつきあいがあります。
時には、
家族以外の人を
家に迎えることもあれば、
自然と人がよりついて
集まる家にもなります。
客間としての
住まいを考えてみました。
おもてなしの家庭
住む人よりも
来客ばかりを大切にする
見栄主義の家であると、
批判する歴史家もいますが、
たしかに日本ほど、
自分の住む家に来客を
想定している国はないでしょう。
だからこそ、
日本の家はどこかに
来客のことを考えておくことが
あっても不思議ではありません。
そして少なくとも、
こうした「おもてなし」
の気持ちが、
家の使い方やつくり方に、
影響を与えていることも
充分に考えられます。
そのためには、
前例のデータの中から、
現実に
「友人が来て食事やお酒を楽しむ」
ことがある家庭と
すべての家庭との差から、
顕著に表れているポイントを
見比べて傾向を探してみました。
来客のある家庭のライフイメージ
夫婦だけでお茶や食事を楽しむ
すべての家庭 50.6%
来客のある家庭 61.3%
季節に合わせて室内を変える
すべての家庭 38.4%
来客のある家庭 48.6%
庭やバルコニーで読書やお茶・食事を楽しむ
すべての家庭 23.0%
来客のある家庭 36.0%
寝室でお茶や酒を楽しむ
すべての家庭 12.9%
来客のある家庭 19.8%
たとえば、
上のような項目で傾向が見えます。
決して客を迎える時だけが、
ハレの瞬間ではありません。
日常的な生活の中で、
そしていつも顔を合わせている
夫婦の間でも、
楽しみの時間を
持とうとしています。
逆に、
こうした日常活動ができる
家族だからこそ、
人が寄りつく家に
なっていると考えられます。
また、
さらに家族に関する要件にも
傾向が現れます。
週に4回以上は家族そろって夕食をとる
すべての家庭 52.5%
来客のある家庭 65.8%
子どもの友達が良く来る
すべての家庭 50.6%
来客のある家庭 58.6%
主寝室の広さは子ども部屋の2倍以上ある
すべての家庭 19.1%
来客のある家庭 29.7%
人が寄り付く家庭では、
子どもとの関係も深く、
そして親と同じように、
子どもの友達も集まってくる
傾向が読み取れます。
また、
最後の項目は
興味を引く内容です。
子ども部屋よりも
夫婦が過ごす部屋を、
大切にしてしっかりと
つくっている家庭です。
この家の主人が
夫婦であることを、
理解していることが
うかがえます。
先に書いた
『古事記』の巣まいも、
単に子供用の家を
つくることではありません。
家族の核となる夫婦が
睦まじいからこそ、
子どもも友達を呼び、
そして
人が寄る家庭になっているのです。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。