家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
家庭内での不慮の事故を防ぐために
厚生労働省の調査によると、
家庭内の不慮の事故による死亡者数は、
交通事故による死亡者数より
多いそうです。
家庭内のどこでどのような事故が
発生しているのかを知ると、
家づくりの時に対策を施せますよね。
そこで今回は、
家庭内での死亡事故の内容や
対策についてお話しします。
■死亡事故の内容
最も多いのが
「浴槽内での溺死・溺水」です。
「窒息」「転倒・転落」と合わせると、
全体の8割を占めます。
年齢別で見ると、
65歳以上の高齢者が全体の9割弱を占めます。
乳幼児期の場合、
「ベッド内での窒息」「誤嚥による窒息」
「建物又は建造物からの転落」による
死亡事故が多く発生しています。
■溺死・溺水の対策
寒くなると
熱いお風呂に入りたくなりますが、
対策が不十分だとヒートショックを
引き起こすことがあります。
そのため、
・断熱性の高い家づくりで
部屋ごとの温度差をなくす
・浴室や脱衣所に暖房器具を設置する
・湯温は41℃以下、
浸かる時間は10分程度にする
・食事前後や飲酒後の入浴は避ける
などの対策をしましょう。
子どもの溺死・溺水を防ぐために、
・浴室のドアは鍵付きのものにする
・子どもと入浴する時は目を離さない
・浴槽、洗濯機、洗面器などに
残り湯や水を溜めたままにしない
などの対策をしましょう。
■窒息の対策
・ブラインドのひもに
子どもの手が届かないようにする
・掛け布団は軽いものを選ぶ
・大人用ベッドに
幼児用ベッドカバーを設置する場合、
生後18カ月未満の乳幼児には使用しない
・さつま芋や餅など、
のどに詰まりやすい食べ物は、
大きさや調理方法を工夫する
■転倒・転落の対策
・階段や廊下など、滑りやすいところに
滑り止め対策をする
・電気コードに足をひっかけないよう、
コンセントの位置に配慮する
・ベランダに
子どもの踏み台になるものを置かない
(室外機・プランターなど)
・窓に補助錠を付けて
大きく開かないようにする
・浴室、階段、トイレなど、
事故のリスクが高いところに
手すりを設置する
・床に置いたモノで滑ることを防ぐため、
使い勝手の良い収納スペースを設ける
■火による事故
死亡事故の原因で
4番目に多いのは火に関するものです。
そのため、
キッチン火災が心配なら、
・安全装置付きのガスコンロを選ぶ
・ガスコンロよりリスクが少ない
IHクッキングヒーターを選ぶ
・コンロ周りに置いたモノに
着火しないよう収納を工夫する
・着衣着火しないよう、
防炎エプロンや
防炎アームカバーなどを使用する
などの対策をしましょう。
石油ストーブなどの
暖房器具を使うなら、
・カーテンや布団など、
燃えやすいものの近くで使用しない
・物干しスペースの下で使用しない
・近くにスプレー缶などを置かない
などの対策をしましょう。
仏壇を置く場合は、
・線香やロウソクの火が消えるまで
見守れる間取りにする
・火を使わない線香やロウソクを使用する
・仏壇の近くに燃えやすいものを置かない
など、
家庭に合う対策で事故を防ぎたいですね。
本日はこれまでです。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。