家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

大きな生活


庭を5番目の部屋にする


「家庭を築く」というと、
家を建てること以上に
大きなことと感じます。

器としての家だけではなく、
たとえば、
家族の間の絆とか暮らしぶりも、
この言葉の中に含まれています。

家と庭を組み合わせてできる
「家庭」と呼ぶ日本語は、
深い意味がありそうです。

庭があってこその家。

それは戸建て住宅ならではの
生活の広がりがあるのです。

出居
千年以上も前に、
紫式部によって書かれた
『源氏物語』は、

少なくてもタイトルだけは
誰もが知っている、
日本を代表する古典です。

平安時代の生活風景を、
この物語から
垣間見ることができます。

この『源氏物語』の中で
使われている言葉のひとつに、
『出居』があります。

その語源は、
寝殿造りの棟屋と棟屋の間にある
庭という意味です。

棟屋の居室から出たところと
考えると、文字通りの意味です。

もっと現代流に訳して、
「出」=OUT、「居」=LIVING
であれば、

私たちが使っている
アウトリビングと変わりません。

ところが、
すでに平安時代にも
意味は少しずつ変わってきて

『出居』は客間や座敷という
ニュアンスが強くなります。

そして庶民の方言にも残ります。

地方によっては、
「でぇ」と呼ばれ、


客間のある
本家の家屋を表したりします。

「よつでぇ」とは、
東西表裏に4つの座敷を
構える屋敷のことです。

元々は外にあった空間が、
いつの間にやら
家の中に取り込まれてきました。

このニュアンスは、
ちょっと『家庭』という言葉にも
通じるように感じませんか。

そして庭は、
家族の生活や


お客様をもてなすのにも、

大事な役割を
担っていたのだと思われます。

本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。