家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
基礎と地盤
基礎のない建物はない
どんなに技術が進んでも、
天空に我が家を
建てることはできません。
家を支えるためには基礎があり、
その基礎は
地盤に支えられています。
私たちは、
その地盤はいつも不動である
と感じていますが、
古代から地盤とつき合いを
重ねてきました。
そんな地盤と
その上に作る基礎の話です。
災害と地盤
そして、地盤対策といえば、
やわらかい表層の地盤ではなく、
しっかりとした岩盤まで
届くような杭を打たなければ
いけないと考えてしまいます。
実際にそうした杭を打っている
現場も見かけます。
しかし、
ちょっと疑問も生まれませんか。
それというのも、
岩盤まで届くような杭を
打つ技術がなかった時代には、
どのようにしていたのでしょうか。
重量が軽い住宅であれば別ですが、
大きな仏殿や五重塔などの
建物も建てられ、
なんの支障もなく残されています。
象徴となる建物は東京駅です。
海岸に近かったことを考えても、
決して良い地盤の上に
建てられているとは思えません。
しかも、
木造建築ばかり
建てられていた日本に、
初めての煉瓦造りの
重たい建物です。
もちろん、
岩盤まで杭を届かせる技術も
ありませんでした。
平成の大改修で
新たに450本の杭が打たれ、
免振装置まで設置されましたが、
創建当時の地盤対策は
1万本の松杭だけでした。
それにもかかわらず、
関東大震災を耐え、
地盤沈下もしないで
現存してきました。
60㎝間隔で打たれていた
当時の松くいは掘り出されて、
東京駅前の丸の内ビル1階に
展示されています。
100年を経ていますが、
腐っているようには見えません。
この現実を知ると、
岩盤に着実に杭を届かせるという
ハイテクだけではない技術にも、
優れた手法があることが分かります。
理論上は、
水にも浮く軽い木材を
重たい土を置き換えることで、
その上に重たい建物が建っても、
元の地盤にとってはそれほどの重さが
増されていないのです。
建物の中でも最も軽いを思われる、
木造住宅であれば
さまざまな対処方法もありそうですが、
地盤と基礎はすべての建物の
基本中の基本です。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。