家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
基礎と地盤
基礎のない建物はない
どんなに技術が進んでも、
天空に我が家を
建てることはできません。
家を支えるためには基礎があり、
その基礎は
地盤に支えられています。
私たちは、
その地盤はいつも不動である
と感じていますが、
古代から地盤とつき合いを
重ねてきました。
そんな地盤と
その上に作る基礎の話です。
地盤の調査から
住宅を建てる表層地盤の
強度を測るのは、
スエーデン式サウンディング試験
という貫入試験によって進められます。
槍のような棒を
地面に突き刺して回転させ、
貫入してゆくことで強度を測ります。
日本では1976年に
工業規格(JIS A1221)として
定められた試験方法です。
棒の先端の槍は、
ねじり込めるように
スクリュー状になっていて、
棒をつぎ足しながら、
深さ10mほどまで貫入した
計測データを記録します。
単純に地面に槍を突くだけではなく、
25㎏の重しを順に100㎏まで
載せながら回転させて
沈み方を測定します。
回転の際に発生する音などで、
粘土なのか砂なのかを見極めています。
槍の先端が石などにあたると、
沈下は止まってしまいますので、
建物の中心部と4隅という
最低でも5か所の計測をします。
さらに建設地だけではなく、
周辺の地理的な状況も大切なことです。
得られたデータから計算して、
地盤の強度を判断します。
この地盤の強度に応じて、
法律(建築告示第1347号)で
基礎の仕様が定められています。
弱い地盤では杭基礎による施工が
求められているのです。
ただし、
液状化に関しては
ボーリングに勝る確認法はありません。
特に地震で起きた液状化では、
粘土と砂の中間的な存在である、
ソルト層でも液状化が起きていることが
確認されています。
また液状化では、
ある程度限られた地域に起こります。
すでに公開されている
液状化マップなどがありますので、
これを確認した上で
疑われたときには、
調査をするに
越したことはありません。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。