家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

モデルハウスを購入するのはお得?


以前、社宅で暮らしていた知人は、
新築するかマンションを
購入するか迷っていました。

ある日、折り込みチラシで
分譲マンションの見学会を知り、

「ほかにも見学者がいるなら
 緊張しないかも」
という理由で参加しました。

初めての見学会ということで、
最新の設備などを勉強するだけの
予定でしたが、

「これを見たら、もう社宅に住めない」
と、すぐに購入すると決めて、

わずか1か月ほどで
マンションの住人になりました。

資金計画を頑張ったから
即決できたと満足そうでしたが、

今思い出しても、
あの時の行動力には驚きます。


 「モデルハウスを購入するのはお得?」 

■モデルハウスとは
住宅展示場に建てられた住宅は、
複数の見学者に対応できる
間取りになっていたり、

より魅力的に見せるため、
高価で高性能のオプション仕様が
採用された展示用の住宅です。

一方、モデルハウスは、
展示用の住宅もありますが、

そこで暮らすことを
前提にした住宅もあります。

例えば、
10区画の土地を販売するとき、

1~2区画にモデルハウスを
建てて見学会を開催すれば、

土地だけを販売するより
集客を期待できますし、

自社の家づくりを
説明しやすいですよね。

見学者も、
実物を見ながら質問できますし、
新居での生活をイメージしやすくなります。

■お得に購入できる理由
公開期間が終了したモデルハウスは
建て替えられます。

解体して、購入者が用意した土地に
再建築することもあります。

分譲地のモデルハウスは、
そのままの状態で販売されます。

公開期間中、
モデルハウスの外壁や屋根は
紫外線や風雨にさらされています。

室内に傷や汚れが
発生する可能性もあります。

設備も、最新設備の登場により
古く感じることもあります。

そのため、
相場より割安で販売されることが多いのです。

■注意点
購入申し込みは、
先着順か抽選か確認しましょう。

ただし、早めに申し込むと、
その時より劣化が進んでいたり、

キズや汚れが
増えている場合があります。

保証やアフターサービスについても調べつつ、
申し込むタイミングは慎重に判断しましょう。

なお、
広告を見た人や見学に訪れた人は、
間取りや設備を知っています。

その中には、
興味本位のご近所さんがいるかもしれません。

侵入犯罪の下見に
来た人がいるかもしれません。


そのため、
・見学者が室内に触れたことに
 嫌悪感を抱いている
・プライバシーを侵害されたようで不快 
・防犯に不安を感じる


という方は、
モデルハウスより注文住宅の方が
安心して暮らせるかもしれません。

メリットとデメリットを比較し、
家族とより幸せに暮らせる住まいを
選びたいですね。

■住宅瑕疵担保責任保険
住宅瑕疵担保責任保険とは、
『新築住宅』に瑕疵があった場合に、

補修等を行った事業者に
保険金が支払われる制度です。

保証期間は10年です。

新築住宅とは、
建築工事の完了日から1年以内で、
人が住んだことのない住宅です。

そのため、
モデルハウスの状況によっては、
住宅瑕疵担保責任保険に
加入できない場合があります。

申し込み前に説明されるとは思いますが、


・加入していないため説明しなかった
・加入しているが説明を忘れた
という可能性も考えられます。


「住宅瑕疵担保責任保険は難しいけれど、

 中古住宅を対象にした
 既存住宅売買瑕疵保険なら大丈夫」
という場合もあるので、

保険の種類や内容について、
必ず確認しましょう。

本日はこれまでです。

では、では。

「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。