住宅ローン金利以外に理解しておくこととは?
こんにちは! 家づくりナイスホームズの菅原です。
住宅ローンで一番気になるのは、やはり金利の動向かと思います。
金利が上がると、どれだけ総支払額が増えるのかを把握しておくことはとても重要です。
▼では、金利以外に理解しておくべきもう一つのリスクとして、皆さんは、なにが浮かびますか?
お伝えしたいのは、60歳時点の住宅ローンの残債(年金リスク)です。
これから住宅を購入する方のほとんどが60歳から5年間年金がない状態です。
可能な限りこの期間の残債を少なくする計画が望ましい姿といえます。
▼事例として、借入3,000万円、返済期間35年、金利が1.41%で計算すると、
毎月の支払額は9.1万円。総支払額は3,802万円となります。
30歳のご主人(年収470万円、妻パート、子が5歳と3歳)なら、
60歳時点の残債は524万円です。
1年先延ばしをして31歳になると、60歳時点の残債は625万円です。
(101万円の差)
3年先延ばしをして33歳になると、60歳時点の残債は822万円です。
(298万円の差)
∴先延ばしをすると、当然ですが
年金のない60歳時点の残債は増えてきます。
▼次に繰上返済を考えてみます。
毎月1万円を貯蓄すると約100万円貯まりますので、それを8年後に、
10年間に戻ってくるローン減税221万円を10年後に繰上返済すると、
60歳時の残債は99万円に減ります。
∴なんと、
524万円が99万円になるのです!
1年先延ばしをして同条件で繰上返済をすると、
60歳時点の残債は205万円です。
(106万円の差)
3年先延ばしをして同条件で繰上返済をすると、
60歳時点の残債は414万円です。
(315万円の差)
∴先延ばしをすると、もっと多くの繰上返済を
しなければ、残債が減らないことがわかります。
▼数字は正直です。
上記の年金リスクと金利の上昇リスクを考慮すると、条件が整っているのであれば、早い時期の購入が望ましいことをご理解頂けると思います。
消費税10%!増税後もこの考え方は有効です。
家を建てる方にとっては、非常に大事な話です。
▼補足事項となりますが、
増税後に有利な住宅税制もあります。
住宅ローン減税、すまい給付金、住宅資金贈与は、制度的には増税後が得する内容です。
しかし、実際、増税前後のどちらが得するかについては、借入額、年収、契約日、贈与額等の内容によって異なってきます。
今回は、金利以外に理解すべきもう一つのリスクということで、年金リスクについてお伝えしました。(資料 AOGIA 大高様 提供)
ではでは。 家づくりナイスホームズ 菅原和彦