家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
家を買うって!
事例:1 続きです。
「いくらまで借りられる?」を
基準にするのは危険
無理なく返済できる金額を把握すること
Aさんを担当したのは
住宅会社の支店長さん。
支店長は
完成した新築住宅の見学会は今回が初めて、
というAさんご夫妻をご案内するうちに、
「中古住宅しか見てこなかった」
という話を耳にしました。
自分たちの年収では新築は
無理だと思っていること、
住宅ローンの返済が心配なのだということを
Aさんから聞き、
「では、よかったら一度
ファイナンシャルプランの
シュミレーションをしてみますか?」
と声を掛けたのでした。
「接客の際はお客様の不安がどこにあるのか、
きちんと聞き取らせていただくことを
モットーにしています」
と語る支店長は、
Aさんが不安に思っていることは何なのか、
しっかり聞くことから始めました。
Aさんは、
年収やローン返済の問題だけではなく
「収入を
どれくらいローンに回せばいいのか」、
「返済以外にどのような出費があるのか」
など住宅購入に関してわからないことだらけ。
そこで、支店長はまず
「ローン返済に回せる額」から
考えることにしました。
住宅ローンを組むときに、
よく「いくらまで借りられるのか」と
質問をする人がいますが、
これには金融機関が設けている
「融資基準」が参考になります。
融資の基準は収入に見合った
負担総額となるよう、
毎年の返済額は
年収のおよそ3割(年収400万円以下の場合)
とされています。
そこから返済年数や金利などを考慮して、
融資額を決めます。
融資総額イコール
「銀行から借りられる金額」です。
例えば、年収400万円のAさんの返済総額は
年120万円となります。
しかし、これはあくまでも「年収」で
考えた最大の返済額です。
実際に会社員として勤めている人なら
年収と手取り額が違うことはご存じでしょう。
社会保険費や税金などが
およそ2割程度引かれて、
400万円の年収なら
手取りは代々300万円ほど、
月に直すと25万円弱になります。
また、家族によって子どもの数も、
月々の生活委も違います。
この手取り額で月10万円の返済は
可能でしょうか。
つまり「銀行から借りられる金額」と
「無理なく返済できる金額」は違うのです。
Aさん夫妻はこれまでに
賃貸アパートを借りた経験がありました。
その時の賃料は7万円で
無理なく支払いできたということ。
支店長は、手取り額や固定資産税などの
維持費を考慮して、
この7万円を毎月の返済額の
目安とすることを提案しました。
本日はこれまでです
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。