住宅ローン審査に落ちた方・他社でムリだと言われた方へ

住宅ローン審査の仕組み

住宅ローンには２つの審査があります。

１つめは、ローンを組みたい銀行や金融機関の支店による事前審査。その事前審査を通過してから、２つめの本審査となります。

本審査は金融機関の本部と信用保証会社によって、事前審査の内容をさらに詳細に審査します。

上図は一般的な審査項目ですが、基準や細かい項目は金融機関によって異なります。そのため、こっちの金融機関では審査に通らなかったけどこちらの銀行なら通る、ということも起こります。

住宅ローンの審査に通らない理由

上述のとおり、審査の項目はさまざまで、さらに金融機関によって基準はさまざまなので、当然審査に通らない理由も多様です。

分かりやすい例では、借入時の年齢が高かったり完済時の年齢が平均寿命を超えるといった身体的理由や、転職・独立したばかりなど収入の安定性が不透明な場合などがよく挙げられます。それ以外にも”さまざまな”理由で審査に通らないことがあります。

と、ここまではインターネットで調べれば割とすぐに分かる情報です。

金融機関は一般的に住宅ローンの審査に通ったか、通らなかったか、だけを申込者に通達します。そしてほとんどの住宅会社では「通りましたね、では契約を進めましょう」となるか「通りませんでしたね、では家は建てられませんね」となります。なぜ通らなかったのか、どうしたら通ったのかを深追いしません。

大手ハウスメーカーなどモデルハウスで待っていればお客様が来てくれるような会社であれば、わざわざ時間をかけて審査に通る方法を模索するよりも最初からスムーズに審査を通過できるお客を選んだほうが良いという社風があります。

仮に審査に通らなかった理由が年齢であったり、収入と借入額のバランスが悪かったということであれば理由は明白ですが、そもそもそのような明白な理由があるのに審査に出す人は少なく、圧倒的に多いのは「それ以外のさまざまな理由」＝「信用調査」に問題がある場合です。

審査に通過しない理由を調べる

住宅ローンの審査に通らなかった場合、なぜ通らなかったのかを調べる方法があります。それは「個人情報の開示請求」をすることです。

金融機関は審査の際に「信用調査」というものを行います。これは、申込者の過去のクレジットカードの使用履歴やキャッシング、借金の有無などを調べるものです。その信用調査の中身（つまりどのような内容が金融機関に伝わったのか）は、申込者本人が申請すれば数千円の費用で見ることができます。

「何かしらの理由で通らなかった」場合は、この情報を見ることでどの項目でNGになったのか見当をつけることができます。

ただこれは誰が見ても分かるものではありません。

きちんと勉強をして多くの経験を積んではじめて、どの部分に問題があるのか見極めることができます。

一つの例として、ご主人が若い頃にノンバンクで借金をしていたが、奥さんにばれずに完済済みなので審査の際に言わなかった、とします。完済しているので問題ないように思いますが、信用調査にはしっかりと借金の履歴が残っていて、金融機関はその申込者を「借金をする人」とみなし審査でNGの対象となったります。

この場合は、完済済みかつ時効した案件を「履歴から削除」してもらうよう本人または司法書士を通じて申請します。実際に削除した報告はもらえませんが、数か月後にもう一度審査に出してみると審査に通る、ということが起こります。

方法は必ずどこかにある

「しあわせになりたい人しか助けない」