家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地のプロ菅原です。
家は第2の森
異常な気象
当然のように、
世界中の国々が集まって
対策が練られています。
それが「国連気候変動枠組条約(UNFCCC)」であり、
その条約締約会議(COP)が、
これまでに25回開催されてきました。
積み重なる気候変動の厳しさは、
各国の目指す目標値をさらに厳しくしてゆきます。
日本の目指す2030年の削減目標は、
2013年のCO₂排出量に対して、
COP21(パリ協定)では26%減でしたが、
COP26(グラスゴー)では46%減まで高められています。
中でも家庭部門は、
産業・業務・運輸部門よりも
66%減の目標値となっています。
家庭部門の中で、
住宅が抱える役割も大きくなりそうです。
しかし、
じつは住宅の性能を
向上させるだけでは足りません。
比較的温暖な日本では、
家の冷暖房に使われているエネルギー量は
家庭全体の18%以下です。
欧米と比較しても格段に少ないのです。
日本のすべての古い家を、
高断熱に建て替えても無理かもしれません。
一方、家庭で消費されるエネルギー量の半分は、
さまざまな家電製品の使用や給湯で使われています。
省エネ技術を高めた新しい住宅機器を
普及することも大切となります。
そして、
家庭で消費されるエネルギーの30%は
自家用車です。
欧米でEVの普及を急ぐのも、
COP26の目標値があるからこそといえます。
いずれにしても私たちの日常生活の裏には
CO2の排出があり、
地球の気象変動という
大きな問題を生み出しているのです。
再生可能エネルギー
私たちの生活に必要なエネルギーを得るために、
主に化石燃料を燃やしています。
本来は地球の内部に埋もれていたものを、
燃やすことで大気中に放出しているのです。
国民一人当たりの消費エネルギーの良が多いのは、
先進国が中心です。
先進国の生活レベルを維持するためには、
エネルギーはどうしても必要とされ、
削減するのにも限度があります。
中国やインドなどの人口の多い国の
一人当たりの消費量が上がれば、
さらにCO₂排出量は増加するばかりです。
そのためには、
CO₂を排出しない
再生可能エネルギーへの転換が求められ、
国をあげてこれを推進しています。
太陽光、水力、風力、地熱やバイオマス燃料を使って
一次エネルギーを得るのです。
しかし全体量でもコスト面でも、
まだまだ化石燃料によるエネルギーにはかないません。
原発事故や核廃棄物の問題がありながら、
原子力発電を止めることができない
大きな理由のひとつになっています。
CO₂を排出しない再生可能エネルギーの開発の地、
大気中のCO₂を固定化する技術ができると、
大きく解決に向かうことができます。
地球でたくさん長生きしている
植物や海中のサンゴ礁は、
簡単にCO₂の固定化を行っています。
しかし現状では、
まだ人類の技術では簡単なことではありません。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。