家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地のプロ菅原です。
ではでは、昨日の続きです。
おうちの価格
土地の価格
はじめて家を取得しようと思うときは、
建物の価格に加えて、
土地取得費用もかかります。
土地の価格も、
条件によって大きく変わりますし、
負担も大きいものです。
この土地の価格を、
建物の価格と比較してみましょう。
たとえば全国の平均65.1万円/坪より、
土地の価格が高いか安いかということです。
もし土地の価格が高いようなら、
建物を建てることで
土地面積を増やせばいいのです。
つまり、バルコニーや屋上庭園をつくって、
新しい土地を生み出すことができれば、
価格の差分を得することになります。
でも、このとき土地の価格と
比較する工事価格は、
これまでの平均の坪単価とは違います。
たとえばバルコニーや屋上庭園がなくても、
屋根をつくるだけの費用が要ります。
ですから、屋根の下地までの工事から、
バルコニーや屋上庭園をつくるだけの
工事価格を目途にして、
土地価格と比較したほうが良いのです。
バルコニーや屋上庭園の工事価格の目安は
意外と安く、
12~18万円/坪ほどです。
つまり、これよりも安い土地では、
より広い土地を求める方がよく、
これよりも高い土地では、
バルコニーや屋上庭園で、
新しい土地を手に入れるのと
同等の価値があるということになります。
家賃の価格
最後に、家賃を払っているとすれば、
その費用を同様のイメージで
考えてみることはできないものでしょうか。
たとえば家賃10万円は、
65.1万円/坪から換算すると、
0.5㎡分の広さとなります。
つまり、1年間家賃を払い続けることは、
約6㎡を買っているようなものです。
「5万円分の家賃=6㎡/年間」
2021年4月の着工データでは、
家の広さの平均もあって118.7㎡です。
毎年6㎡ずつ買ってゆけば
20年程で買えてしまうことになります。
さらに家賃が10万円なら、
期間は半分で済みます。
でも、そもそも建築費だけでは
家は建ちませんし、
そんなに単純ではありません。
資金を貯めるにも、
家賃を払いながらでは時間もかかり、
その間にはウッドショックなどのように
建築費も上がりかねません。
住宅ローンを使えば
家賃なしで暮らせますが、
金利を支払わなければなりません。
その金利も各国が経済対策を発動している今は、
超低金利で有利な時期でもあります。
そこで住宅ローンを前提にすれば、
5万円の家賃は1,678万円分の返済額
に相当します。
家賃10万円は、その倍の3,356万円
に相当します。
(金利1.33%・35年返済・元利均等・2979円/百万円)
これだけの予算があれば、
この費用から土地代と諸経費等の
400万円ほどを引いて、
平均の坪単価65.1万円で割れば、
おおよその面積をつかむことができます。
貸家と比べて、
広さの差を確かめてみてください。
そして何よりも、
住宅ローンはとりあえず35年で終了しますが、
貸家に暮らせば終わりがありません。
人生100年の時代に、
35年以降も家賃負担があることを考えると、
家の価格よりも家賃が高いことは明白です。
さまざまな観点から、
家の価格について考えてみました。
すでに家を取得している人も、
少しでも家の価値の見方が
変わればと思います。
いかがでしょうか?
おうちのはなしからでした。
本日はこれまでです
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。