家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

 

 

地震・耐震・制震のはなし

 

軽石の漂着で思わぬ大きな被害が

報告されています。

 

福徳岡ノ場の噴火は、

天明の浅間山と大正の桜島噴火に

匹敵する大噴火でした。

 

火山が活動すれば、

地震の心配も増します。

 

度重なる地震災害に対して、

どの時代でも日本では対策を重ねてきました。

 

現代の地震対策のエビデンスを

改めて確認してみましょう。

 

 

どうすれば倒れない?

 

日本が世界の中で、

大きな国だと思っている人は少ないでしょう。

 

 

陸地面積では、

わずか400分の1しかありません。

 

 

でも、世界にある活火山の7%、

つまり14分の1が日本にあります。

 

 

軽石被害を生み出した福徳岡ノ場は、

海洋にあったので含まれないのでしょうが、

 

 

さらに隠れた火山に囲まれていると

考えれば不安も増します。

 

 

同じように、

世界中で起きている

マグニュチュード6以上の地震発生回数では、

5分の1が日本で起きています。

 

 

いまさらながら、

日本が地震国であることを知らされます。

 

 

現実に地震速報が流れない年など

考えられません。

 

 

それは、どの時代でも変わらないことです。

 

 

鴨長明の記した『方丈記』の中には、

胆振地震のように

山が崩落して川を埋め、

 

 

東日本大震災のように

津波が陸に押し寄せ、

土が裂けて水が湧き上った

液状化の現象まで書かれています。

 

 

当然のように古人たちは知恵を絞って、

地震対策をしてきたことでしょう。

 

 

現実に、築数百年を超えた木造建築も

壊れないで現存しているものが多数あります。

 

 

もちろん現代のような、

コンピューターを使った

複雑な構造解析が

行われているはずもありません。

 

 

重なる被害の経験を経て、

建物が倒壊しない方法を

模索してきたのでしょう。

 

 

でも、ちょっと不思議に

感じるところがあります。

 

 

よく瓦屋根は地震に不利だと聞きます。

 

 

地震によって地面が揺さぶられると、

屋根が重たいと建物に力が大きくなると

考えられているのです。

 

 

でも、寺社建築の大屋根には重たい瓦が載り、

民家の茅葺き屋根も

数十センチの厚さともなれば重くなります。

 

 

地震よりも台風などの風への心配が

勝っていたのかもしれませんが、

地震対策を犠牲にしたとも思えません。

 

 

さらに寺社にある五重塔などでは、

重量が数トンもある相輪を

わざわざ頂部に載せています。

 

 

軒先の瓦の重量を抑える理由もありますが、

地震で倒れてもよいとは思えません。

 

 

現実に全国にある五重塔で、

地震で倒壊した塔はないといいます。

 

 

もしかしたら古人の知恵の中では、

屋根を重たくすることが

地震対策と考えらえていた

可能性もあるのではないでしょうか。

 

 

本日はこれまでです

おうちのはなしからでした。

 

 

では、では。

 

「家づくりを通じて、

            ご家族が幸せになるお手伝いをする」

 

私の使命です。