家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
収納をどうする?
分散収納と集中収納をつかいこなす
見える収納
分散収納と集中収納と合わせて、
さらに収納上手に暮らしてゆくために
有効な収納がもうひとつあります。
それは「見える収納」です。
見えるといってもショーウィンドのように、
ガラス越しに飾る収納ではありません。
本来、そのモノがあるべき場所にあることも、
収納されていると考えます。
たとえば、壁に絵画が掛けられているとすれば、
その壁は絵画の収納場所であるということです。
そのあるべき場所という意味で、
「座」という文字をあてはめます。
これは胡坐(あぐら)の座で、
「クラ」と読みます。
世界の屋根といわれる「ヒマヤラ」の語源も、
サンスクリット語の「雪の座」という意味です。
ヒマヤラには常に、
雪が蓄えられているので呼ばれた名称です。
例えば節句の時に、
人形飾りを床の間の前において飾るのは、
「蔵」から出してきて、
この時期だけ「座」(くら)に
置いているようなものです。
この「座」の考え方が、
じつは収納を上手に使いこなす
大事なポイントになります。
単純に「座」にあるべきモノがない時は、
片づいていないのです。
使ったものは、
使い終わったら必ず元の場所に戻す
ことができていれば、
このようなことにはなりません。
さらに、「座」にあるモノは、
今、生かされている物です。
しかし、見えない奥の収納にしまわれたモノは、
いつか、忘れ去られてしまう可能性があるモノです。
時折、時節を見て、
表にある見える収納の「座」に出してきて
しつらえることは、忘れられないモノとして
区別していることにもなります。
いつまでも奥の収納に眠っているモノは、
処分を待っているモノと考えてよいでしょうね。
家にいる時間も増え、
こうした収納の使い方を工夫して、
少しでも豊かな暮らしぶりを
実現していきたいものです。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。