家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
長期優良住宅へ
世界経済はここにきて
大きな曲がり角に立っているといわれます。
といいますのは、経済成長優先から、
脱炭素社会へと優先順位が
変更されようとしているのです。
私たちの生きる地球環境が壊れていまっては、
経済どころの話ではありませんよね。
脱炭素と経済成長の両立を目指すことになります。
もちろん私たちの住む住宅でも、
脱炭素への貢献は必須です。
住宅としての大きな要素は、
木材という炭素の固まりを大事に使うことと、
エネルギー消費量を抑えることです。
この二つが大切です。
住宅の長期耐用と省エネ化を推進するため
「長期優良住宅制度」を施行しています。
ではこの長期優良住宅推進の現状は
どうなっているのでしょうか。
年度のデータのため
令和2年度の実績になりますが、
全体の認定実績は12.5%であり、
普及の中心となる戸建て住宅では25.5%です。
さらに2018年度のデータでは、
規模別事業者の認定率も公表されています。
年間1万棟以上建てている大規模事業者は
9割近くが長期優良住宅になっています。
さすがに大手メーカーの
コンプライアンス意識の高さが読み取れます。
しかし逆に、大手メーカーの建てているのは
2万5千戸と市場の中ではわずかしかなく、
これ以上の普及を図るのには、
現実に90%以上の建設を担っている
中小規模の事業者による推進が欠かせません。
長期優良住宅が建て主の意向であれば、
おそらくこのような状態は考えられず、
企業イメージとしての推進や、
建築価格が高いことへの言い訳として、
長期優良住宅が使われている可能性も
否定できません。
耐震性を高め、
劣化対策を施し断熱性を高めることは、
どこの工務店でも簡単にできることです。
建て主の意向で、
長期優良住宅を選べるよう、
多少のコストアップも
逆に有利になるくらいの政策が
必要なのかもしれませんね。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。