家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
脱炭素社会へ
地球温暖化が世界的な課題となって、
世界各国が脱炭素への取り組みを
本格化させています。
すでに気候変動は、
自然災害だけではなく、
人類が生み出した災害の側面を持ち始めています。
2015年国連総会で採択された
国際的な目標であるSDGsにも関連しています。
SDGsは持続可能な社会を目指して、
すべての人や企業が取り組むべき目標です。
できる限りエネルギーを
浪費しない家にすることに加えて、
生活スタイルや、
家を建てる工事でも
できうる限り脱炭素を考えます。
たとえば、
家を建てるときに普通に使っている材料も、
原料からの生産工程で予想外に
多くの炭素を排出している現実があります。
たとえば鉄とコンクリートは、
どちらも山から削り出して
製品として使えるようになるまでに、
大きなエネルギーを使用しています。
鉄は溶かして精錬し、さらに鍛錬するのに、
1000度を超える大きな熱量を必要とします。
できあがった鉄1Kgあたりに、
実に2.2Kg・CO2の排出があります。
使っている鉄の重さよりも、
排出しているCO2の方が重たいのです。
アルミニウムでは、
さらに鉄の5倍の炭素排出をします。
使っている量は鉄よりもすくないのですが、
解体の際には大事にリサイクルして
使わないといけないのです。
また、コンクリートも同様に、
1000度以上の熱で焼成して
セメントとして使えるようになります。
こちらは1㎥あたり270Kg・CO2の排出があります。
木造住宅であれば、
鉄やコンクリートを使っている量が
多いとは思えませんが、
これからさらに減らすことを
考えなければなりません。
鉄とコンクリートが最も使われているのは基礎です。
しっかりと構造計算をすれば
適量も算出されるのですが、
無駄になるだけではなく
不適合な使用法が多いようです。
環境に最適な鉄やコンクリートの使用法を
つかんでおきたいものです。
本日はこれまでです
おうちのはなしからでした。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。