家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
どんな人でも、家を建てると決めたら、
あれこれと夢は膨らむ一方です。
中でも自分たちの好みのデザインを選んだり、
間取りを考えたりするのは楽しいものです。
しかし、その前に、
家族の幸せに直結する「性能」について
理解しておきましょう。
エコハウスは「目に見えないところ」を設計する
いざ家づくりが始まると、
デザインや間取りばかりに気を取られてしまい、
理解に知識が必要な「性能」については、
ついつい後回しにしてしまいがち、
けれども、
この「性能」をどう考えるかによって、
普通の家とエコハウスで違いが出てくるのです。
では、目に見えない性能をどう見分ける?
性能は、見ただけでは良しあしが分かりませんが、
数値で示すことができるので、
それを目安とします。
耐震性能の目安
耐震性能は国が定める耐震等級を
目安にするとよいでしょう。
*耐震等級 地震に対する建物の強度を示すランクのこと。
数字が大きいほど、耐震性能が高い。
等級1は、震度6強~7の地震に対して倒壊や崩壊しない。
等級2は、震度7.5~7.75の地震に耐えうる。
等級3は、震度9~10.5の地震に耐えうる。
私は、最高レベルである耐震等級3が
必須だと考えています。
最高レベルというと過剰に
聞こえるかもしれませんが、
30年以内に70~80%の確率で来ると予測されている
南海トラフ地震や首都圏直下型地震が
震度7クラスで発生した場合、
耐震等級3でないと無事に切り抜けることが
難しくなるからです。
このことは2016年4月に発生した
熊本地震で実証されています。
熊本地震は、震度7を2回観測していますが、
1回目の揺れに持ちこたえた家が、
2回目の揺れには耐えきれず
倒壊してしまった例が少なくありませんでした。
2回目の震度7の揺れに持ちこたえ、
地震後も家の中で生活することができた家の多くが
耐震等級3の家だったのです。
耐震等級1の家は、震度7クラスの揺れに対して、
なんとか持ちこたえて「人の命」失うことはなくても、
その後に生活できる状態ではなく
「経済的生命」を失うことになります。
経済的生命とは、家やお金などの財産のこと。
命は守られたとしても、
家が大きな損傷を受ければ、
建て替えるか賃貸住宅へ引っ越すかになり、
精神的にも大きなダメージを負うことになります。
幸せに暮らすためにも、
経済的生命も守れる耐震等級3の家を
目指したいものです。
本日はこれまでです
一生幸せなエコハウスのつくりかた からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。