家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
どんな人でも、家を建てると決めたら、
あれこれと夢は膨らむ一方です。
中でも自分たちの好みのデザインを選んだり、
間取りを考えたりするのは楽しいものです。
しかし、その前に、
家族の幸せに直結する「性能」について
理解しておきましょう。
温度差をなくすには
冷暖房計画を念入りに
家の中の温度差をなくすには
具体的にどうすればよいのでしょうか。
まずは断熱・気密性能を
一定レベルまで上げることが必須ですが、
それだけでは温度ムラは解決しません。
実は、
どの家にもあるエアコンやストーブなどの
冷暖房機器の選び方で、
温度ムラが解決できるかどうかが決まります。
では、冷暖房はエアコンで十分か?
多種多様な冷暖房機器に対して、
冷房機器は事実上エアコンしかありません。
昔は冷房専用のクーラー
というものがありましたが、
最近は見かけなくなりました。
ほぼすべてのエアコンに冷房・暖房、
さらには除湿機能もセットでついてきます。
外気温が35℃を超える猛暑が
珍しくなくなった昨今は、
日本のほとんどのエリアで
冷房なしでは過ごせなくなっています。
そう考えると、どの家でもまずは
冷房のためにエアコンをつけることになります。
次に暖房をエアコン以外から選ぶとなると、
暖房に二重投資することになってしまいます。
暖房もエアコンでまかなうことが、
最も合理的で無駄が少ないといえるでしょう。
このような書き方をすると消去法で
エアコンしかないように聞こえるかもしれませんが、
そんなことはありません。
暖房に関して調べたところ、
熱量当たりの暖房費でほかの
暖房機器と比較しても、
エアコンより安い暖房機器は
存在しませんでした(2019年9月現在)。
これは除湿器においても同様です。
家電量販店で販売されている専用の除湿機能よりも
エアコンの除湿機能の方が
安く済ますことができるのです。
イニシャルコスト、ランニングコストともに
安い最強の冷暖房機器といえるエアコンですが、
これを有効に使うには条件があります。
灯油やガスのファンヒーターに比べると
温風の温度が明らかに低いのです。
また、ファンヒーターが
足元から温風を吹き出して暖めるのと違い、
エアコンは頭上から温風を吹き出すため、
断熱・気密性能の低い家では
足元まで暖かく感じることができないのです。
これでは部屋ごとの温度差だけでなく、
同じ部屋でも足元と頭上で
温度差ができてしまいます。
エアコンで十分に暖かくするには、
それなりに断熱・気密性能を高めることが、
あくまで大前提です。
本日はこれまでです
一生幸せなエコハウスのつくりかた からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。