家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
注意!「頭金神話」に
惑わされてはいけない
かつて
「2割の頭金を用意できないうちは、
家を買うべきではない」
「頭金は多く、
ローンは少ないほうがいい」
といった「常識」がありました。
しかしいま、
これらは神話となってしまいました。
長く続く低金利の影響です。
2016年1月に日銀が
マイナス金利を導入して以降、
住宅ローンの金利は
さらに低い水準に入りました。
金利が低い分
支払う利息は少なくてすみます。
すると同じ額を返済しても
利息支払いが少ない分、
元本の減りが早くなります。
「頭金を貯めるのに歳月を費やすより、
さっさと住宅ローンを組んで家を建て、
さっさと元本を返したほうがいい」
これが低金利時代の新たな「常識」です。
金利が低いということは、
貯蓄で頭金を増やそうにも
なかなか貯まらないことも意味するのです。
いつでも繰り上げ返済できる
状態をキープ
かつての常識で
今は神話になっていることといえば、
「できるだけ早く多めに繰り上げ返済すべき」
というのもそうです。
35年の住宅ローンを組んでも、
繰り上げ返済で早いうちに
予定より多く返してしまえば、
利息の支払いが軽減できるし、
返済期間も短くなります。
老後に
多くの住宅ローンを残さないのは
返済方法として一つのノウハウですから、
金利の高い時代には早めの繰り上げ返済は
大いに推奨されました。
しかし、
繰り上げ返済をしすぎて
家計の余裕資金がなくなるのでは危険です。
たとえば、
もし家族の誰かが大病したりして
急な出費が必要にでもなれば、
たちまち家計が厳しくなってしまいます。
ある程度の余裕資金は
確保しておくべきです。
そもそも昨今の低金利では
利息負担が小さいので、
無理に急いで返す必要はありません。
しかも当初10年間は住宅ローン残高に応じて
還付される減税制度もあります
(2022年度時点。今後制度が変更される可能性あり)。
それよりは、
いつでも繰り上げ返済できる状態で
貯金しておくほうがいいでしょう。
繰り上げ返済できる余裕資金があるのなら、
投資信託や確定拠出年金などに回して
運用するという方法もいいでしょう。
本日はこれまでです。
トクする家づくり損する家づくり からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。