家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

「快感」と「快適」は

ちょっと違う

「快感」は長続きしない

夏でも冬でも、体が適温の範囲で

ちょうどよく放熱をできる、

それが質の高い快適な温熱環境です。

それでは、快適な空間とは

「夏涼しく」「冬暖かい」

ということなのでしょうか。

実は

ちょっと違います。

「涼しい」「暖かい」という感覚は、

快感に近いものです。

快感は

変化によってもたらされます。

暑い屋外から

冷房の効いた空間に入ると

「涼しい」、

寒い空間で

薪ストーブの前に座ると

「暖かい」と感じます。

いずれも快感の一種です。

残念ながら、

快感は長続きしません。

冷房の効いた空間に長くいれば

やがて寒く感じはじめますし、

ストーブの前に座り続ければ

やがて熱く感じはじめます。

このように快感は長続きせず、

やがて不快になってきます。

極度の「快感」追求は体に悪い

熱的に極端な冷却・加熱の環境へ

急に身が晒されると、

人間の体は熱バランスを保とうと

必死になります。

それは体表面やコアの体温や

血圧の急変動を招き、

体に大きなストレスを

かけることになります。

北欧ではサウナと極寒の屋外とを

交互に行き来する、

まさに快感のあくなき追及ともいえる

習慣があるようですが、

心臓発作などの被害も

ずいぶん多いようです。

「快感」はエネルギー効率もよくない

変化のギャップが大きいと

エネルギー面の無駄が大きくなります。

暑い時に冷たい熱、

寒い時に熱い熱を

生み出すことにはムリがあり、

余計な電気を使ってしまいます。

快感は変化のギャップが

大きいほど大きくなります。

ギャンブルにおける最高の快感は、

破産寸前から一発大逆転だ、

と聞いたことがあります。

ギャンブラーは

最高の快感を求め続け、

やがて本当に

破産してしまうそうです。

熱環境も同じで、

快感をむやみに追及することは

リスクが大きいのです。

「快適」はずっと居たい場所。

住まいは「快適」であれ

快適は、快感とは違います。

快適な空間では、

体は最小限のストレスで

放熱量を維持でき、

体の各部位が適温に保たれます。

暑さ・寒さといった感覚も

生じることなく、

体も心もリラックスしたまま、

ずっと長く居続けることができるのです。

大切なのは

家族が織りなす生活そのものであり、

家はその舞台です。

家族が安心して気持ちよく

生活できる舞台に

求められる要件のひとつが、

快適な

熱環境だということができます。

暖かい家で大事なのは

暖房機器よりも建物の断熱性!

いずれの暖房方式でも、

住宅の断熱性能が悪い場合には

放射環境が低温なため、

高温の暖房が必要になり、

エネルギー消費が増大し

快適性も低くなります。

特に、

窓の影響が大きいことは

明らかです。

暖かい生活をするためには、

暖房設備そのものに

こだわるよりも、

まずは窓を中心とした

建物断熱性を

しっかり強化すべきなのです。

心臓発作などの被害

家の中の急激な温度差が

身体へもたらす悪影響のこと。

血圧の大きな変動で

心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす。

「ヒートショック」と呼ぶ。

本日はこれまでです。

あたらしい家づくりの教科書からでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。