家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
気密って何?
お日様をカットできれば涼しい家
高断熱の住宅が
夏涼しくなるためには、
庇などで日射遮蔽が
きちんとできていることは重要です。
これができている高断熱住宅は
本当に涼しく快適です。
逆に、日射遮蔽ができていないと
熱がこもってしまい、
暑い住宅になってしまいます。
これを一番イメージしやすいのが
洞窟です。
夏の洞窟は奥に行くほど
(=断熱性能が高くなるほど)
涼しくなります。
これは奥に行くほど
断熱性能が高くなるにもかかわらず、
内部に発熱するものがないからです。
一方、地下鉄は
地下の洞窟ともいえるものなのに、
あまり涼しくありません。
これは地下鉄自身、
照明器具、たくさんの人が、
大きな熱を発しているからです。
地下の土の温度も
地下7mを超えたあたりから
年中一定で、
その地域の平均気温になります。
石灰石や土は、
一般的な断熱材のグラスウールと比べて
1/30くらいの断熱性能があるので、
約23㎝の断熱をすると、
同程度の断熱性となります。
気密性が低いと、
換気の効果もない!?
もう一つの重要なポイントを
加えておきます。
今の新築住宅には
24時間換気が義務化されています。
理論的には
排気用のファンを回せば、
各部屋の自然給気口から
新鮮な空気が入ってくるはずですが、
気密性が悪い家だと、
掃除機やストローの管の
途中の穴が開いていたら
ちゃんと吸えないのと同じで、
空気が流れてはくれません。
実際には、
C値が2より大きい住宅では
換気は想定通りには働いていません。
想定通りに換気システムを
稼働させたいのであれば、
C値は1以下を
目指したいところです。
日射遮蔽
窓から侵入する日差しを遮ること。
日射が窓を透過すると
室内の壁・床の表面温度や
室温が上昇するので、
夏場はいかに外で日射を防ぐかが重要。
逆に冬場はいかに採り入れるか(日射取得)が重要。
23㎝の断熱
洞窟では熱源が限りなくゼロに近いが、
住宅は人や家電などが熱を発するため、
厳密には23㎝の断熱だけでは、
洞窟のような涼しさにはならない。
24時間換気システム(機械設備換気)
主にシックハウス対策として、
屋内の空気を強制的に入れ替える
換気システムの設置が
建築基準法で定められている。
C値
相当隙間面積。
延べ床面積あたりの隙間量(㎠/㎡)のこと。
本日はこれまでです。
あたらしい家づくりの教科書からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。