家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
家は外より3倍キケン
家庭内の事故死亡は
交通事故の3倍
交通事故が真っ先に頭に浮かびます。
一時期は
年間1万8,000人を超えていた
交通事故死亡者ですが、
幸いなことに年々減少し続けています。
全日本交通安全協会によれば、
2015年には4,113人まで減少。
今後、
自動運転車が実用化、
普及するとこの数はさらに
千人台まで低下すると
予測されているようです。
ところが手放しで
喜ぶことはできません。
むしろ
深刻になっていることがあります。
家庭内の不慮の事故で
亡くなる人は、
交通事故死亡者の現象とは逆に、
大幅に増加しています。
年間1万人ちょっと
という頃もありましたが、
現在は1万5,000人弱まで、
増えています。
交通事故で亡くなる人の、
実に3倍以上の人が
おうちのなかの事故で
亡くなっているのです。
ところが
私たちは家の中の方が
安全だと信じ切っています。
その証が
「いってらっしゃい、気を付けて」
の言葉です。
誰もがごく自然に使っていますが、
リスクの実態を踏まえると、
これほど不適切な表現はありません。
統計データからは、
「おかえりなさい、気を付けて」
が正しいことが分かります。
危ないのは寒冷地よりも、
住宅の寒さ対策が遅れているエリア
この家庭内事故においても
明確な季節性がみられ、
死亡者は冬季に大幅に
上昇することが分かっています。
病気でも事故でも、
私たちが安全と思って疑わなかった
「住まい」の中で
亡くなる人が冬に増え、
その数は交通事故の比でないことを、
もっとよく考える必要があります。
日本の死亡率季節感変動は、
欧米各国と比べると大きく、
同じような気候の
フランスよりも大きくなっています。
このようなことを真摯に見つめなおし、
冬のリスクに備えた
住まいづくりが、
いま、もっとも大切なことであることを
確認しています。
あたらしい家づくりの教科書からでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。