家づくりこぼれ話!

こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。

低温は万病のもと

高性能なエコハウスに住むと

元気になる、の秘訣

高断熱住宅が居住者の

健康に資する事例を一つ紹介します。

高断熱ビルダーさんと

お付き合いしているなかで、

10年ほど前から高断熱住宅に住んで

元気になった人がいる、

という話を頻繁に聞くことに

興味を持ちました。

その興味からお住まいの方の

モニターレポートや感想文を読むと、

ひざの痛みが和らいだ、

ぜんそくが出なくなった

といった従来の快適性の改善とは

異なる表現が少なくなったことに

気づかされました。

これを背景として、

新築の戸建て住宅に引っ越した人を

対象としたアンケート調査を行い、

最終的に2万人以上の

回答を集めました。

この調査の特徴は2点。

一つは転居前・転居後の2つの生活で、

肌のかゆみやぜんそく、

アトピー性皮膚炎などの

日常諸症状の有無の変化を

聞いていること。

もう一つは

転居後の住宅の断熱性能を

聞いているところです。

これから、

転居後の住まいの断熱性能によって、

回答者を3つのグループに分けて

結果を分析してみました。

断熱性能が

あまりよくない家、よい家、もっとよい家、

それぞれに住む人からなるグループです。

転居前の暮らしで

症状が出ていた人のなかで、

新しい暮らしで出なくなった人の割合、

これを改善率と呼びます。

統計的に有意になった改善率の

結果すべてに明確な住まいの

断熱性との相関が現れ、

住まいの断熱性が高いほど出なくなった

という人が増加することが

明らかになりました。

「手足の冷え」は当然のこととして、

「ぜんそく」「アトピー性皮膚炎」など、

因果関係、物理的原因は

明らかではありませんが、

現象として高断熱による

改善効果が示されているといえます。

危ないのは無意識な“低温”

このことは「低温は万病のもと」を

明確に示しています。

“低温”と“寒さ”は異なります。

“寒さ”は、

身体が低温にさらされていることを

心が感じた状態です。

寒さを感じていて、

そのまま暮らしている人は

ほとんどいません。

暖房温度を上げたり、

コタツに入ったり、

あるいは暖かい部屋に移動したり、

といった対応をします。

つまり

寒さが仮に健康障害の

原因であっても、

それが作用する機会は

それほど多くありません。

一方で、

無意識の状態で低温に

体がさらされていることは

少なくありません。

たとえば、

仕事や読書に夢中になっていて、

気が付いたら

すっかり体が冷えていた。

酔っぱらって

リビングで寝てしまった。

最も多いのは寝ている間です。

寒さを感じながら

寝ている人はいませんが、

冬の夜に暖房を切って

寝ている多くの人は、

呼吸を含め、低温のなんらかの

影響を受けています。

よく「温度差が問題」

と言われますが、

家じゅう温度が低ければ

温度差がないから大丈夫

と思っている人もいます。

これは非常に危険といえます。

低温を排除することが

健康な暮らしの第一歩であることを、

しっかりと

理解していただきたいと思います。

本日はこれまでです。

あたらしい家づくりの教科書からでした

では、では。

 

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。