家づくりこぼれ話!
こんにちは 建物と土地とお金のプロ菅原です。
資産価値のある家
住宅は資産になるのか?
住宅は耐久財なのか、それとも消費財なのか。
人生で一番高い買い物である住宅財産が、
耐久財か消費財かで大きな差があるのです。
財産といわれると、
耐久財と思われてきますが、
消費税がかかることを考えれば、
消費財としか思えませんよね。
なぜ消費財としての考え方が
普及してしまったのでしょうか。
本来の資産価値のある住宅の姿を
考え直しておきたいと思います。
自分も国も豊かになること
この住宅の資産
約1000兆円に対して、
先の言葉を適用すると
どうなるのでしょうか?
「20年もすれば、
建物の価値はゼロみたいなものですから…」
1000兆円÷20年≒50兆円/年間
そうです、
毎年50兆円もの住宅資産が
失われているということになります。
これに対して、
住宅そのものの産業規模は約20兆円。
さらに住宅建設に付随する
資材など関連産業による、
生産誘発効果を含めても36兆円です。
毎年、日本国民が懸命に
住宅ローンを抱えて20兆円、
さらに広げて
36兆円を投下しながら、
50兆円を失っていることになります。
つまり
住宅を消費財として扱うと、
毎年14兆円も消えてなくなる
国になるということです。
50兆円以上の投資をしようと考えても、
すでに住宅ストックは
114%あります。
20年というのは極端な話で、
実際の日本の住宅寿命といわれている
30年で考えた方が
良いのかもしれません。
しかし逆に住宅投資の金額
20兆円や36兆円は
120万戸の時代の試算であり、
現在の80万戸の時代で
考えれば縮小しています。
結局、
失われる資産価値の方が
大きいことは変わりません。
この試算で考える限りは、
日本という国は
決して豊かな資産を持つ国には
なりえないということです。
ましてや、
昨今では道路などのインフラでも、
資産価値が
下がってきているといわれています。
日本国全体の話なので、
あまりにも金額が大きく
ピンとこないかもしれません。
しかしローンを組んで建てた住宅が、
10年~20年経ったら、
ローン残額よりも
価値が低くなると考えれば
誰でも損していることに
気づきます。
資産が失われるということは、
身近なことなのです。
そして
住宅が耐久財であることは、
とても大切なことなのです。
もちろん世界の中では、
このように住宅を建てても
資産が失われる仕組みには
なっていません。
アメリカでは
持続的に住宅価値は上昇し、
環境が整うほど
その価値は増してゆきます。
イギリスでは、
中古住宅は古くなるほど
高くなるともいわれています。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。