家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

断熱材のはなし

聞いてみたい、断熱材のしくみ

脱酸素社会を目指して、

みんなが省エネルギーを

推進しようとしています。

省エネ住宅といえば、

真っ先に思い浮かぶのは

断熱性能の高さです。

ところで、

その断熱材というのは

どのようなものなのでしょうか?

よく聞かれそうなご質問にお答えして、

少し詳しく説明したいと思います。

ほんとうの外断熱って?

本当の意味の

外断熱が発揮されるのは、

熱容量を考える時です。

熱容量とは、

熱伝導率という

熱の伝わり方とは違い、

熱エネルギーを

どれくらい蓄えているか

で決まります。

熱容量の大きな

材料の代表は水です。

およそ60%が水分の人体は、

じつは

とても熱容量が大きいのです。

温泉の大量の水に

浸かると温まって、

家のお風呂だと

温まらないのは

それだけ人の熱容量が

大きいからなのです。

そして、住宅の中で

熱容量が大きい材料といえば

コンクリートですが、

じつは

水の半分以下しかありません。

たとえば、

炎天下の木材と鉄とコンクリートに

触ったら

どのように感じますでしょうか。

同じ条件で同じ気温の下なら、

基本的には

同じ温度になっていても

おかしくありません。

でも、

鉄やコンクリートは

触れないほど熱くなっています。

それに対して、

木材は触れる程度です。

表面の粗さによる接触面積の差も

ひとつの要因ですが、

それぞれの熱の特性に

因るものです。

木材は熱の伝導率が低いので、

芯まで熱くならず

すぐに手になじみます。

しかし鉄は伝導率が高く、

熱は次から次へと手に伝わり

熱く感じます。

コンクリートも

木材よりも熱く感じます。

しかし

鉄の激しい熱さとは別で、

じんわりと長い時間をかけて

熱が伝わります。

たとえば

水をかけて冷やしても、

鉄よりもコンクリートの方が

いつまでも奥のほうに

熱を保持しています。

都市の

ヒートアイランド化の問題が、

コンクリートで固めてしまったことに

あるといわれているほどです。

熱容量の大きな材は、

温まりにくく冷めにくい材です。

これをうまく活用すると、

じつは適温を保つことが

できるようになります。

快適さを求める室内側に

熱容量のある材料を

取り込めばよいのです。

適温が保たれて

快適さが持続できることになります。

つまり

コンクリートなどの

熱容量の大きなものの外側に

断熱材を配置すれば、

夏は暑くなりにくく、

冬は寒くなりにくい家が

実現できます。

これが外断熱の

本領が発揮される

シチュエーションです。

実際に

コンクリート造りがほとんどの

沖縄では、

外断熱が基本になっています。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。